会頭挨拶

第24回全国病児保育研究大会は、「安心・安全な病児保育~信頼される専門性~」をテーマとして、2014年(平成26年)7月20日、21日に東京都品川区の「きゅりあん
(品川区立総合区民館)」において開催いたします。

本研究大会は、病児保育に携わる保育士・看護師・医師・栄養士・臨床心理士・教育・事務職・その他多業種にわたる人々が研究発表や研修を行うことを目的とし、全国病児保育協議会発足時より続けられているものです。

近年、我が国では核家族化、地域社会の相互扶助のシステムの消失、女性の社会進出、
などで病児保育の必要性が高まってきています。しかしながら病児保育は単に病気の子どもをお預かりする託児所ではありません。病児保育は、病気の子どもをより良い環境で安心・安全に保育と看護を行う事業です。そのためには病児保育に関わるものが、その専門性を高めスキルの向上を目指さなければなりません。

そこで本大会は、実行委員長の大川洋二先生を中心に東京大会実行委員会で、病児保育の専門性をテーマにしたプログラムを企画しております。また保育士・看護師が主導するさまざまなワークショップも用意しました。参加者の皆様には新しい知識や日常業務に役立つ情報を取得できるプログラムになると思います。

病児保育に期待されている業務は、病気の子どもをお預かりすること以外にも多数あります。地域の病気の子どもへ様々な支援を行うこともその1つです。また、保護者に対しては子どもの病気の説明や家庭看護の教育を、地域の保育関係施設に対しては子どもの病気の流行状況や看護に関する情報発信と講習会の開催を、さらに保育士・看護師・保育学生の実習受け入れなどの役割を病児保育施設は担っています。つまり病児保育は病気の子どもの育児支援センターであり、子育て支援のセーフティネットであると言えます。

子どもたちの健全な成長に貢献できる病児保育の発展のために、多くの皆様に参加して頂きたいと思っています。よろしくお願い致します。

第24回全国病児保育研究大会in東京 会頭
稲見 誠
(いなみ小児科 ハグルーム 院長)

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