ごあいさつ

第73回NPO法人日本口腔科学会学術集会を平成31年4月19日(金)〜21日(日)に、埼玉県川越市のウェスタ川越にて開催させていただくことになりました。川越市は明海大学歯学部がある坂戸市の南側隣接市にあたり、小江戸川越と呼ばれて江戸情緒を残す人気の観光地です。都内池袋から東武東上線で約30分に位置する交通便利な埼玉県南西部の中核都市です。日本口腔科学会学術集会の埼玉県での開催は本学会の長い歴史のなかでも初めてのことであり、また私どものような歴史の新しい私立歯科大学による開催もこれまでに例に無いことで、大変光栄に思いますとともに気の引き締まる気持ちでいっぱいです。

すでに105年にもわたる歴史を有する本学会ですが、過去に積み上げられた業績を礎に、これからを議論する必要もあります。そこで、今回の学術集会のテーマを「口腔科学の未来」としました。

特別講演にはドイツボン大学の口腔外科教授のGerhard Wahl教授とスウェーデンイエテボリからStig Hansson先生をお招きして、「口腔インプラントの未来」をそれぞれ臨床の立場からと基礎科学の立場からお話しいただきます。シンポジウムは、「寝たきり者・嚥下障害・認知症における歯科の重要性」、「手術によらない口腔癌治療」、「顎変形症治療の未来」、「リンパ球研究の最新知見とこれから」、「神経損傷の治療と将来展望」を、またワークショップとして「関節突起部骨折の外科的治療」と「口腔科学研究」(いずれも仮題)を予定しています。また、宿題報告と指名報告に加え、教育研修会も併催し、市民講座や多くのサテライトセミナーや隣接領域の会議も開催いたします。

超高齢化社会を迎え、医科歯科連携や高齢者・有病者歯科がより一層重要となり、歯科医学・歯科医療の重要性が高まり、医学における歯科の立ち位置の重要な変革点にある今、「口腔科学の未来」をこの機会にクローズアップすることにより、歯科医学のこれからが望めることを期待しております。

第73回NPO法人日本口腔科学会学術集会会長

明海大学歯学部病態診断治療学講座口腔顎顔面外科学分野1

教授 嶋田 淳

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