大会長挨拶

この度、第6回アジアハイパーサーミア腫瘍学会 (ACHO) 、第31回日本ハイパーサーミア学会 (JCTM) の合同大会を福井市で開催させていただくことになりました。世界のハイパーサーミアをリードしてきた両学会を主催できるることは無上の光栄と心から感謝いたします.

今回は、”Thermal Medicine : The key modality of cancer therapy”「温熱療法:がん治療の鍵」をメインテーマに、ハイパーサーミアが、がん治療にいかに効果があり、重要な役割を果たしているかを広く明らかにしたいと思います.ハイパーサーミアは,既に集学的がん治療の重要な一環としての役割を担っています.基礎医学,生物学、医工学に裏打ちされた最新医学であり、まさにがん治療の鍵です.手術治療、放射線治療、薬物治療に次いでというより、併用することでこれらの治療の効果を助長する治療法としても重要です.

しかし,残念ながら,未だに多くの医療者にその効果と必要性は認識されておらず,一般的にも認知度が低く,代替医療というとらえ方さえされています.

私はハイパーサーミアを実施する臨床医師として,この大会では,ハイパーサーミアが実際のがん治療においていかに効果があるか,実際にどれだけ患者さんを助けているか,そしてその研究により将来のがん治療においてどれほどの役割が期待できるかを具体的にお示しすることで,ハイパーサーミアの今後の発展に少しでも寄与したいと考えています.

医師向けのセミナーや一般の方々にハイパーサーミアを理解していただくための市民公開講座も企画しております.

会場のAOSSAは、日本語ですが、福井地方の方言「あおっさ」、から来ています.標準語では、「集いましょう」という意味になります.さあ、みなさん、福井でAOSSA.

大会長 片 山 寛 次
福井大学医学部付属病院 がん診療推進センター 教授

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