室伏 圭子 | (一般財団法人精神医学研究所所属 東京武蔵野病院) |
本ワークショップ(WS)の目的は、精神看護学および看護実践と、ソマティック(身体)心理学・心理療法との関連について意見交換を行うことである。近年、心理学においては、脳科学や神経生理学の成果を取り入れた「ソマティック心理学」が広がっている。心理療法においては、従来の「談話療法」を越え、身体感覚へ介入することによって身体・心・精神性を統合する「ソマティック心理療法」が趨勢となりつつある。ソマティック心理学・心理療法は、摂食障害やトラウマ・PTSDなど身体と関わる分野への適用が期待されており、その知見は、精神看護の実践に大きく貢献する可能性がある。本WSにおいては、ソマティック心理学に関する情報共有をおこなった後、ソマティック心理療法の一つである「ソマティック・エクスペリエンス(SE)」の概要を、SE研修中である企画者がスライドで紹介し、その後、質疑応答や意見交換をおこなう。