茂木 泰子 | (つくば国際大学) |
小池 正美 | (土浦厚生病院) |
宮田 欽章 | (茨城県立こころの医療センター) |
仲根 よし子 | (つくば国際大学) |
千葉 のり子 | (豊橋創造大学) |
澤見 一枝 | (奈良県立看護大学) |
高松 みよこ | (茨城県立こころの医療センター) |
野尻 陽子 | (茨城県立こころの医療センター) |
西田 和幸 | (土浦厚生病院) |
厚生労働省の平成24年度「病院報告」では、精神科の在院患者数は303,521人であり、平均在院日数は291.9日(一般病床は17.5日)である。自立支援法の改正により、精神科看護領域では、地域支援等も整ってきたとはいえ未だ十分とはいえない。なかでも、統合失調症の長期入院患者は、その1割以上が多飲症から水中毒に至る急激な症状の変化を認める状態となる現状があり、隔離室の使用や四肢抑制などの対応が必要となることも少なくない。このような慢性期と急性期の双方の特徴を含む精神科看護は、患者は勿論のこと、看護師にとっても困難な問題のひとつとなる。そこで、今回は、昨年にひき続き、これまでに得られた多飲症・水中毒患者の研究成果について報告し、それぞれの施設で抱える問題を語ることから、その看護実践に向けた示唆を得ることを目的とする。