大会長挨拶

松村理事長はじめ理事の先生方そして本学会の諸先生方のご高配を賜り,公益社団法人日本補綴歯科学会第126回学術大会・総会を鶴見大学歯学部有床義歯補綴学講座で担当させていただくことになりました.このような貴重な機会を与えていただきましたことに深く感謝の意を表しますとともに,大会長として謹んでご挨拶を申し上げます.

本学術大会では学会会員,共催学会,後援団体,協賛企業等のご協力のもと,次代の研究と歯科医療を切り拓く興味深い企画を盛り込むよう検討してまいりました.

今期,私は大会長を仰せつかるとともに学術委員長を拝命しており,本学術大会では,①参加者増加のための魅力ある企画とプロモーションの実施,②保険収載された医療新技術の解説,③補綴臨床をグレードアップするための歯科技工士との連携,④海外学術交流協定学会との国際セッションの開催といった学術委員会の活動方針を実現するよう努めました.企画立案に対して念頭におきましたことは,「補綴治療において最も大切なものは何か,最新のものは何か,そしてその独自性とは何か」を会員の皆様と再認識したいということでした.学術委員の先生方の献身的なご協力のおかげで今回の企画が勢揃いしましたが,補綴臨床全般を網羅するだけでなく,イノベーティブな研究の最前線に加え,若手からレジェンドまで幅広い年齢層の講師陣,海外からの講師はすべて女性といったユニークな構成となりました.また,歯科技工士主体の臨床リレーセッションと歯科衛生士セッションを実施することにより,コ・デンタルスタッフとともに歩む補綴治療のあるべき姿をご確認いただけるかと思います.さらには4つのハンズオンセミナーを開催いたします.受講者数に制限がありますが,最新の補綴技術を修得していただければ幸いです.

私ども鶴見大学にとりましては細井紀雄先生が大会長を務められた第93回大会以来の学術大会担当となります.22年前と同じく,パシフィコ横浜を学会会場とさせていただきますが,メインホールが例年に比較してやや小さいことが難点です.メインホールで開催する企画はすべてサテライト会場を用意いたしますので,ご利用いただければ幸いです.

また懇親会は大会会場に隣接するインターコンチネンタルホテル横浜にて開催します.どうぞ奮ってご参加いただき,意見交換,情報収集していただければ有り難く存じます.

横浜は,1868(明治元)年にアメリカ人のイーストレーキが日本人を門徒として,当時の最新歯科医療を伝授した,まさに日本の近代歯科医学の発祥の地であります.その横浜で,当時の歯科医学の発展に貢献された人々の努力と功績を讃えながら,補綴の真髄と最新情報を共有することは大きな意義があるものと考えます.

本学術大会が盛会裏に終わりますよう,大会校一同,精一杯準備していく所存です.たくさんの方々のご参加をお待ち申し上げます.

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