会長挨拶

このたび第66回日本体質医学会総会会長を務めさせていただくことになりました。伝統ある本学会の会長を務めさせていただくことを大変光栄に存じます。第66回日本体質医学会総会は平成28年9月3日(土)4日(日)、JR和歌山駅前の和歌山県JAビルで開催いたします。今回のテーマは、「総合診療における体質医学」といたしました。

体質医学は遺伝素因と環境因子の相互作用から形成される統合的な「体質」と全身に表れる疾病との関連性やそのメカニズムを科学的に研究し、疾患の発症予防、進展抑制に寄与する学問と考えます。一方、総合診療とは患者を疾患や臓器別に診るのではなく、心身両面から全人的に診療することであり、現在の超高齢社会において医療・介護・福祉の維持のために必要であり、新たな専門医制度も発足しようとしています。高齢者は同時にさまざまな疾患をもつことが多く、まさに総合診療の対象でありますが、表出されている臨床像の背景にある「体質」を理解することが質の高い総合診療を行うために極めて重要を考えられます。

本学会を、全人的に診療するには、体質を知る必要があるという観点から、幅広い疾患について体質と疾患の関連性を勉強し、討論する場としてご参加いただければ幸いです。

学会当日には多くの皆様に和歌山にお越し頂き、ご参加いただきます様お願い申し上げます。

第66回日本体質医学会総会

会長  佐々木 秀行

(和歌山県立医科大学附属病院 紀北分院内科)

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