大会長挨拶

本ホームページにアクセスして頂いたことに感謝申し上げます。この度、第19回日本アクセス研究会学術集会・総会を、平成27年9月12-13日に広島国際会議場(広島県広島市)において開催させて頂くこととなりました。実り多き大会になるようスタッフ一同一丸となって、鋭意準備を進めております。

透析医療における血管アクセス・腹膜アクセスは「透析患者のアキレス腱」と称されるほど、透析療法の良し悪しを決定する重要な要素です。それにも関わらず、アクセストラブルは最も頻度の高い透析合併症としても知られています。さらに近年、長期透析患者や高齢患者、糖尿病患者の増加により、アクセスの作製・維持・修復は以前にも増して困難になっており、実際にアクセスの問題から透析の継続が困難になる患者も存在します。

このような状況の中、1996年にアクセス研究会は、透析療法におけるアクセスの作製・修復技術や管理の向上を目的として発足し、1997年に第1回研究会を高松市で開催しました。2009年8月には、特定非営利活動法人日本アクセス研究会として承認され、現在も精力的な活動を続けています。毎年秋の学術集会では、国内外から内科医、外科医、泌尿器科医、放射線科医をはじめ、看護師、臨床工学技師、臨床検査技師、薬剤師などの参加があり、様々な領域の専門家がそれぞれの専門知識・技術を持ち寄って、アクセスの問題を活発に討議しています。

このような研究会の特徴を踏まえ、第19回大会のメインテーマは、各領域の専門知識や特殊技術に加え、人間関係も学会を通してつながっていくことを願い「点と点をつなぐ」とさせて頂きました。これは、スティーブ=ジョブズが、スタンフォード大学でのスピーチの中で、人生を通して学んだこととして紹介した3つの中のひとつでもあります。また、この言葉は、島と島を橋で結ぶ、しまなみ街道のイメージに合致するので、ポスターの背景は、しまなみ街道の写真を入れ、開催地の広島と研究会を結びつけています。

会場である広島国際会議場は、広島平和記念公園の敷地内に位置しています。広島平和記念資料館とともに、公共建築百選に選ばれるほどの美しい景観をもった建物で、平和都市広島の雰囲気を感じとって頂きながら、バスキュラーアクセスの問題を議論するのに最もふさわしい場所であると考えています。また、宮島をはじめ有名な観光地、繁華街も近在し、透析ではない方のアクセスも良好です。

多くの皆様の演題応募とご参加を心よりお待ちしております。

第19回 日本アクセス研究会学術集会・総会

大会長 土井 盛博

広島大学病院 透析内科

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