会長挨拶

第49回日本関節病学会

会長 稲垣克記
(昭和大学医学部整形外科学講座)

この度、第49回日本関節病学会を昭和大学医学部整形外科学講座で担当させて頂くことになりましたことを大変光栄に存じます。本会はリウマチ外科研究会として1973年に第1回が行われた伝統ある学会です。時は47年の歴史と発展を経て研究会から学会となり第49回を迎えました。私は米国 Mayo Clinic の Morrey 教授と並木 脩 教授を師と仰ぎ自分のsubspecialtyをリウマチ・関節外科とした時点で本学会に入会し、現在に至るまで多くのことを学ばせて頂きました。教室では学会開催に当たり、参加の方々が学び喜んで頂けるよう、教室員と共に鋭意準備を進めております。

さて、今回のテーマは「伝統の継承とイノベーション」としました。本学会理事長でもある第48回赤木会長は、「ひとつの関節を扱う専門学会が活況を呈する中、本学会の今後のあり方や方向性を示すことが本会の命題である」とされ「学会は変わる!若手の学びと活躍の場へ」と唱え素晴らしい学会に発展されました。

第49回は、この基礎および臨床研究のテーマと成果を引き継ぎながら、関節病学のトータルマネージメントができる若手医師を育ててゆく学術集会にしてゆきたいと思います。

関節外科は無痛下でのキネマティクスいわゆるダイナミックな運動の軌跡と関節の支持性と安定性を求められます。すなわち、整形外科の核をなす重要な領域です。そしてさらには今後多くの新しいエビデンスが出て特に治療に関してはリウマチ以外の分野にもパラダイムシフトが起きようとしています。本学会は外科手技だけでなく、関節病学の基礎医学から診断・治療学まで全てを横断的に学ぶことができる唯一の貴重な学会です。

今後、関節病学の治療にパラダイムシフトが起きたときに新たなイノベーションの中核となる学会になる事を、赤木理事長とともに会員のみなさまへのメッセージといたします。

開催形式はWeb開催となりましたが、会期は2021年11月5日(金)・6日(土)です。皆様のご参加を心よりお待ちしています。

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