第147回
日本美容外科学会学術集会 会長挨拶
第147回
日本美容外科学会学術集会
会長 林 寛子
ジョイアクリニック京都院長
この度、第147回日本美容外科学会学術集会を京都にて開催させて頂きます。
今回のテーマは「リスクヘッジと精度を上げるための工夫」です。
「成功はギフト、失敗は人災」という言葉があります。それくらい失敗には理由があり再現性が高いということです。しかし、人間ですから最善を尽くしたつもりでも失敗をすることはあります。医療に絶対も100%も無いのですが、失敗から謙虚に学び次に繋げることができれば失敗は確かな経験として財産になります。術後経過を観察する目を養うことも大切なスキルです。
先日ミラドライの適応外使用による悲惨な死亡事故が報告されましたが、このような事故は美容医療界全体の大きな損失です。収益や結果を急ぐより大切なことがあります。
JSAPSの会員として私たちには安全な美容医療を担う責任があります。
今回の学会では起こり得るリスクを予測し、トラブルを未然に防ぐためにどのような注意や準備が必要なのか、さらに各エキスパートの先生方には精度を上げるためにどの様なこだわりや工夫をされているのか、を存分にお話いただきたいと思っております。
解剖をよく理解すること、人体の生理学を考えること、機械の性能をよく理解すること、美容医療に携わるものとしての基本に立ち戻り、学びの深い学会にしたいと思っております。
また、企業展示ではお飲み物や軽食のサービスをご用意し、学術集会の2時間前の午前10時よりオープンし、ゆっくり展示を楽しんでいただける趣向といたしました。ぜひ少しお早めにお越しください。
先生方のご参加を心よりお待ち申し上げております。