会頭挨拶

皆様には、ご健勝にお過ごしのこととお喜び申し上げます。

この度、第28回全国病児保育研究大会inかがわを、平成30年7月15日(日)・16日(月・祝)に、かがわ国際会議場およびサンポートホール高松において開催する運びとなりました。

今回、先代会頭の病児保育に対する思いのぎっしり詰まったバトンを受け継ぎ、四国で初めて開催できることを大変光栄に思っております。

現在、病児保育は多様なニーズを担っています。病気を持った子どもたちは、病児保育室で多職種の専門集団によって安心安全な環境の中で手厚い保育看護を受けています。また、保護者にとって就労支援の役割を持ち、様々な相談もできる場にもなっています。近年、病院を退院し地域に帰る障がいや慢性疾患を持った子どもたちの在宅ケアが問題になっています。難病を持った子どものケアを一身に背負う保護者の負担を助けるレスパイトケアが病児保育にも求められています。いわゆる病児保育は、病児の多機能型子ども・子育て支援拠点となっているように思われます。

このように、病児保育は地域の中で安心感をもたらし、日々の生活の中で親子を支える居場所として存在する、そういう思いを込めて今回の大会のテーマは「病児保育はいつもそこに在る~つなごう 子ども・子育て支援の輪~」としました。必要とされ、信頼される病児保育であり続けるためには、感染症、食物アレルギー、危機管理など専門的な知識が不可欠です。また、子どもの心を守るために、共感し対応できる高い感受性を養うことが大切です。そのために、すぐに役立ち参加してみたいと思うようなプログラムになるよう心がけました。

香川県は日本で一番面積の小さい県ですが、多くの魅力があります。世界屈指の多島美を誇る瀬戸内海や、のどかな里山の風景は、皆様を心からくつろがせてくれることでしょう。また、サンポートのみらい都市や様々な文化に触れることもできます。

多数の皆様にご参加いただき、交流を深められ活発な議論をしていただくことを願っています。そして、その思いを全国に発信し、それぞれの地域で行われている子ども・子育て支援とつながっていけたらと思っています。

本大会の責務を全うし、次の大会へバトンをつなげられるように実行委員一同準備に取り組んでおります。皆様、この魅力あふれる香川にどうぞお越し下さい。私達と共に病児保育の未来を熱く語り合いましょう。

最後になりましたが、本大会の実施につきましてご協力、ご支援くださいました皆様に心から感謝申し上げます。

会 頭 西岡 敦子
(仁泉会 西岡医院病児保育室 レインボーキッズ)

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