ホルモン療法の新展開
このたび、第20回ホルモンと癌研究会を担当させていただくことになりました。このような伝統のある会を開催させていただくことを、大変光栄に存じております。
本研究会は、ホルモン依存性の癌を扱う臨床の先生方と基礎研究者が参加する、とてもユニークな会です。疾患は異なっても「ホルモン」と「癌」という共通点で議論されますので、他領域も含めた幅広く、かつ最新の情報に接することができ、新しい発想に結び付く会ではないかと思います。
今回のテーマは、「ホルモン療法の新展開」とさせていただきました。乳癌の診療におきましてはホルモン剤を単剤で用いる治療に加え、分子標的薬との併用療法がすでに臨床応用されています。最近ではCDK4/6阻害薬が登場し、極めて有効な成績が示されました。しかし、ホルモン剤単剤と分子標的薬の併用をどのように組み立てていくのか、という点に関してはまだまだ結論はでていません。その解決には、薬剤の作用メカニズムと耐性機序の解明が不可欠です。今回はこの点を中心に議論したいと考えております。この会がみなさまの考えるヒントになれば幸いです。
第20回は、2019年6月28日(金)、29日(土)に新大阪の「新大阪ワシントンホテルプラザ」において開催いたします。演題の応募ならびに、研究会へのご参加を心よりお待ちしております。
第20回ホルモンと癌研究会 会長
兵庫医科大学 乳腺・内分泌外科
三好 康雄