学術集会事務局

京都第一赤十字病院 
医療社会事業部
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MAIL:12thkyoto@jamscan.jp

 

プログラム

特別講演

7月3日(土) 10:10-11:10 京都テルサホール

笑いながら、革命したっていいじゃない

座長
安 炳文(京都第一赤十字病院 第二救急科)
演者
小国 士朗(小国士朗事務所 代表取締役 / プロデューサー)

「注文をまちがえる料理店」「deleteC」の小国 士朗さんにお願いしました。小国さんは認知症の方々がスタッフを務める料理店を企画し、認知症の方々が当たり前のように受け入れられ、認知症を持たない方々と共存する小世界を具現化されました。小国さんのお話から、子ども虐待対応における新しい視点や取り組みのヒントをつかみ取っていただきたいと考えています。

教育講演1

7月4日(日) 10:10-11:10 web第1会場

身近な子ども虐待と行動異常~発達障害と勘違いされる子ども~

座長
短田 浩一(京都第一赤十字病院 小児科)
演者
横山 浩之(福島県立医科大学ふくしま 子ども・女性医療支援センター)

福島県立医科大学の横山 浩之先生に「愛情遮断と発達障害」についてご講演いただきます。日常診療の中で遭遇する発達障害の子どもたちの中には、幼少期の愛情遮断が少なからず隠れているという興味深いお話がお聞きできると思います。

教育講演2

  7月4日(日) 15:40-16:40 web第1会場

子ども虐待の死亡事例検証とChild Death Review

座長
溝口 史剛(前橋赤十字病院 小児科)
演者
奥山 眞紀子(社会福祉法人 子どもの虐待防止センター)
要保護児童等重大事例検証の功績と限界
沼口 敦(名古屋大学医学部附属病院 救急・内科系集中治療部)
チャイルド・デス・レビュー(予防のための子どもの死亡検証)は養育不全をどう扱うか

2018年12月の成育基本法制定を受け、2020年からは厚生労働省のモデル事業も始まり、いろいろと話題となっているChild Death Review(CDR)。CDRは「予防のための子どもの死亡検証」と訳します。演者の1人で厚生労働省の要保護児童等重大事例検証に長年かかわってこられた奥山 眞紀子先生(社会福祉法人 子どもの虐待防止センター 理事)からは、子ども虐待による死亡事例のCDRである要保護児童等重大事例検証についてご講演いただきます。また、もう一人の演者で、本邦におけるCDRのトップランナーの一人である沼口 敦 先生(名古屋大学医学部附属病院 救急・内科系集中治療部)からは、子ども虐待の枠を超えて全ての子どもの死を対象とするCDRについてお話しいただきます。

シンポジウム

 7月3日(土) 14:20-16:20 京都テルサホール

「体罰や暴言等の防止」を考える

座長
井上 登生(医療法人 井上小児科医院)
鈴木 秀洋(日本大学 危機管理学部)
シンポジスト
森 保道(日本弁護士連合会子どもの権利委員会・NPO法人子どもすこやかサポートネット)
体罰等防止と子どもの権利保障
西澤 哲(山梨県立大学 人間福祉学部)
体罰が子どもに与える心理的影響
鈴木 智(子ども家庭支援センター「オレンジ」)
教育現場での課題
井上 登生(医療法人 井上小児科医院)
医療現場で求められること

子ども虐待対応は入院を要するような重症例の対応のみが重要な訳ではありません。ポピュレーションアプローチとして"虐待予備群"に対する対応や取り組みについて医学会で議論することも重要です。2020年4月から児童虐待防止法等において体罰を禁止する法律が施行され、支援にかかわる皆さまの意識変革が求められています。本シンポジウムでは体罰や暴言等に頼らない子育てを推進するために、子どもの権利保障、体罰や暴言等が子どもに与える心理的影響、教育現場での課題、医療現場で求められることなど、さまざまな角度から議論する予定です。地域で日々子育て支援・親子支援にかかわっておられる多職種の皆さまの参加と活発な議論を期待しています。

大会長特別企画プログラム

 7月4日(日) 14:30-15:30 web第1会場

子ども虐待のレジストリ研究

座長
毎原 敏郎(兵庫県立尼崎総合医療センター 小児科)
演者
諌山 哲哉(国立成育医療研究センター 新生児科)
多施設共同によるレジストリの立ち上げ・運用の成功のポイント~新生児科領域での経験から~
松山 匡(京都府立医科大学 救急医療学教室)
若手でもできる!多施設共同レジストリ構築成功の秘訣

今まで学会が主導する子ども虐待のレジストリはありませんでした。他領域から子ども虐待医学会に求められているのは何か。医学・医療に基づいた専門家としての意見表明ではないかと私は考えています。
子ども虐待はケースの集約化が困難で、かつ、特定の疾病では設定が可能である「診断のためのゴールデンスタンダード」を設定しにくい分野です。しからばこの領域において今後レジストリを整備していくことは、10年後、20年後の未来を見据えたときに必ずや我が国の虐待医学発展に寄与するものになるはずです。
演者には他領域でレジストリ研究にかかわり、実際に大きな成果を挙げている二人の新進気鋭の若手医師を迎えました。
大会長からの一押しのプログラムですので、ぜひご参加ください。

ランニングレクチャー

子ども虐待分野は慣れない方にとってはハードルが高い分野と感じられるかもしれません。本学術集会では医学生、看護学生や初期研修医、子ども虐待分野の初学者を対象としたランニングレクチャーを2日目に企画しています。これから子ども虐待のことを学ぼうという方、子ども虐待には興味があるけれどもまだ具体的な活動は行っておられない方にとって、とても魅力的なプログラムになります。参加しようかどうか迷っている方、ぜひご参加ください!

ランニングレクチャー1(医療)

 7月4日(日) 9:00-10:00 web第1会場
座長
小橋 孝介(松戸市立総合医療センター 小児科)
演者
山中 巧(京都府立医科大学附属病院 脳神経外科)
虐待による頭部外傷~脳神経外科医の視点から~
山下 達久(からすま五条・やましたクリニック 心療内科・児童精神科・精神科)
虐待を受けた子どもの精神医学的問題と心理療法について

ランニングレクチャー2(産婦人科・周産期)

 7月4日(日) 13:20-14:20 web第1会場
座長
小西 央郎(中国労災病院 小児科)
演者
大西 用子(産科・婦人科 松本クリニック)
小さな命(いのち)を守りたい
前田 一枝(京都市立病院 母性看護専門看護師)
周産期における虐待予防連携~妊産婦のメンタルヘルスケアの基礎知識~

ランニングレクチャー3(児童相談所・行政)

 7月4日(日) 16:50-17:50 web第1会場
座長
田﨑 みどり(港区児童相談所)
演者
西村 佳恵(京都市子ども若者はぐくみ局子ども若者未来部子ども家庭支援課母子保健担当)
児童虐待未然防止にむけた妊娠期からの切れ目のない支援~地域の立場から~
義永 直巳(京都府宇治児童相談所 京田辺支所)
児童相談所における児童虐待対応について

ランニングレクチャー4(司法)

 7月4日(日) 16:50-17:50 web第2会場
座長
小谷 泰一(三重大学大学院医学系研究科 法医法科学分野)
演者
笠谷 正徳(京都府警察本部 刑事部捜査第一課 児童虐待捜査指導係)
京都府警察における児童虐待対策
石垣 光雄(大阪地方検察庁 岸和田支部)
司法からみた児童虐待

看護・MSW合同企画

講演

スタッフの現場対応能力を養う~虐待対応の基本知識~ 「予防」「発見・支援」「連携」の視点からみた臨床での看護師・SWの役割 
7月4日(日) 11:20-12:20 web第1会場
座長
西海 真理(よどきりこども訪問看護ステーション)
演者
佐藤 杏(国立成育医療研究センター ソーシャルワーカー)
医療機関における虐待対応「基本のき」
橋倉 尚美(社会医療法人愛仁会高槻病院 小児看護専門看護師)
医療機関における看護師の役割

web交流会

「切れ目ない支援ってなに?足りないピースってなに?」~とは言っても現場は大変、本音を語ろう~
 7月4日(日) 12:20-13:20 web第1会場
モデレーター
緒方 あかね(大和大学 保健医療学部看護学科)
鷲尾 祥子(山城小児科医院)
藤原 久子(京都第一赤十字病院 医療社会事業部)

専門医共通講習・小児科領域講習の該当講演について

「小児科領域講習」は下記講習の受講でそれぞれ1単位、計4単位の取得が可能です。

  • 教育講演1
  • ランニングレクチャー1(医療)
  • ランニングレクチャー2(産婦人科・周産期)
  • ランニングレクチャー3(児童相談所・行政)
    (ランニングレクチャー4(司法)は対象講習ではありませんのでご注意ください)

「専門医共通講習」は、下記講習の受講でそれぞれ1単位、計2単位の取得が可能です。

  • [医療倫理] 大会長特別企画プログラム
  • [医療安全] 教育講演2

単位取得のためには、学術集会参加者が

  • 7月4日のweb学術集会で、各講演を最初から最後まで視聴し(遅刻・早退は認められません)、講演終了時にお伝えする単位申請フォームに入力し、設問への回答の正解率が80%(5問中4問正解)以上であること
  • 学術集会終了後に一定期間オンデマンドで配信される上記講演について、各講演を最初から最後まで視聴し(早送り不可)、講演終了後にアクセス可能な単位申請フォームに入力し、設問への回答の正解率が80%(5問中4問正解)以上であること

のいずれかが必要です。

※専門医共通講習・小児科領域講習の該当講演に関する重要なお知らせ(6月10日)
実行委員会より2点重要なお知らせです。必ずお目通しいただきますよう、お願いいたします。

  1. 「認定予定」の記載
    専門医共通講習・小児科領域講習の申請については、申請期限である3か月前の4月初旬に必要な資料を揃えて申請を行っていますが、6月3日時点でまだ審査中(申請順に審査しており時間がかかっている)とのことでした。日本小児科学会専門医係より参加者に対して「認定予定」であると周知するよう指導がこざいました。
    上記指導を踏まえ、現時点でのホームページ、タイムテーブルの記載が「認定予定」となっております。ご心配をおかけして申し訳ありませんが、どうぞご了承ください。
  2. 一部の「小児科領域講習」についての受講に関するご注意
    本学術集会では、専門医共通講習 2演題、小児科領域講習 4演題の申請を行いました。
    7月4日(日)のLive配信での視聴、学術集会終了後のオンデマンド配信のいずれを視聴しても単位を取得できるよう申請を行いましたが、Live配信に関しては小児科領域講習4つの申請は上限を超えていると専門医係より指導が入りました。学術集会1日につき2演題、2日間で4演題申請可能と当方は解釈したのですが、Live配信が1日のみであることから、2演題分しか申請が認められない、とのことでした。
    7月4日のセッション ランニングレクチャー2(産婦人科・周産期)、ランニングレクチャー3(児童相談所・行政)については、7月4日のLive配信を視聴しても小児科領域講習として認められないことになりました。この2つについてはオンデマンドで視聴したものについては予定通り単位申請が可能(認定予定)ですので、小児科領域講習ポイント取得を希望する方については、お手数ですがオンデマンドでの視聴をお願いいたします。
    当方の不手際でご不便をおかけすることをお詫び申し上げます。

なお、ランニングレクチャー1(医療)、教育講演1、教育講演2、大会長特別企画プログラムについては、 当初お知らせしたとおりLive配信、オンデマンドともに単位申請が可能(認定予定)です。

この件について問い合わせがある方は、以下のメールアドレスまでお問い合わせください。
12thkyoto@jamscan.jp

お問い合わせの際には、件名に「第12回日本子ども虐待医学会学術集会 小児科領域講習に関する問い合わせ」と記載をお願いいたします。

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