会頭挨拶
ごあいさつ
2022年6月11日−12日に第33回日本小児科医会総会フォーラムを高松で開催します。香川県はうどん県を標榜し、近年の休日には県外ナンバーが続々と集まり有名うどん店には行列ができていました。うどん店巡りの専用バスやタクシーがあり観光もできる様でした。このほか金比羅山や栗林公園、屋島などに加え瀬戸内海国立公園の多島美も魅力で観光には事欠きません。3 年に1回開催され5回目になる瀬戸内国際芸術祭 2022 は4月14日に開幕しました。
今回のフォーラムのメインテーマは “ 今、君が子どもたちに出来ること : 四国・うどん県からの発信”としました。プログラムも主に中四国の大学を中心に演者を選びましたが、時節がらコロナは外せないため、特別講演で川崎医療福祉大学の尾内一信特任教授に子どものコロナをテーマにお話ししていただく予定です。また別にシンポジウムとして “子どもの新型コロナウイルス(COVID19)感染症”を色々な角度から5人の演者の方に話していただこうと思っています。もう一つの特別講演は地元の香川大学小児科の日下隆教授に新生児学の解説をお願いしています。このほか、児童虐待の防止、小児生活習慣病の予防健診、食物アレルギーの対応、ネットゲーム依存の防止などのシンポジウム、および多方面の教育講演も予定しています。充実したプログラムになりましたので観光に出かける時間がないかもしれないので、その点はご容赦願います。
我が国ではワクチンの接種が進まず、2022年2月の時点で全国で新規の新型コロナウイルス(COVID19)の患者数が過去最大になるなどコロナ禍が続きなかなか終息の兆しが見えません。ワクチンの普及が進んでいた国でも再流行が見られ現在はオミクロン株が主流となっています。香川県も新型コロナウイルス感染症に係る「まん延防止等重点措置」に指定され、さすがに観光地も含め人通りが激減していましたが、最近は徐々に回復しているようです。延期されていたオリンピックやパラリンピックが行われ、日本選手の活躍に心が癒やされました。幸い3月21日を期限にまん延防止等重点措置も解除されました。現地でのライブ開催を原則としていましたがリバウンドも懸念されていますので、事後のオンデマンド配信も実施することにしました。このままワクチンが行き渡り、現地参加が可能な方は対面で気兼ねなく出席していただけることを望んでいます。
四国での開催は初めてですので、そのほか行き届かないことも多いかと存じますが、社会的にもコロナ禍が開けていたら是非、近隣県も含め皆さまに四国を堪能していただけたらと望んでいます。
第 33 回 日本小児科医会総会フォーラム in 高松
会頭 永井 崇雄