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会長挨拶

謹啓

皆様におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。

此の度、日本脊椎関節炎学会第31回学術集会を2021年9月11日(土)から12日(日)にかけて、日本の政治において数々の重要な決定がなされた舞台としても知られる砂防会館の別館、シェンバッハ・サボーにて開催致します。

本学会は1989年10月に「日本AS研究会」として発足、1991年に第1回学術集会が開催され、2003年より「日本脊椎関節炎研究会」に改称、2010年から現在の日本脊椎関節炎学会となり現在に至っています。近年の脊椎関節炎の研究や臨床における進歩は目覚ましく、欧米のリウマチ学会では関節リウマチを凌駕する数のセッションや演題を目にします。その原動力となったのは高感度画像検査の進歩と、腫瘍壊死因子(TNF)やインターロイキン(IL)-17やIL-23を標的とした生物学的製剤の画期的な治療効果です。このような状況下で我が国においても厚生労働科学研究費(難治性疾患等政策研究事業)「強直性脊椎炎に代表される脊椎関節炎の疫学調査・診断基準作成と診療ガイドライン策定を目指した大規模多施設研究班」(主任研究者 冨田哲也先生)が発足し、2020年に7月に本学会と共同編集を行なった「脊椎関節炎診療の手引き2020」が診断と治療社より出版されました。

「免疫と炎症から脊椎関節炎を考える」をテーマに掲げた本学会では、遺伝的素因を有する患者の付着部にメカニカルストレスが持続的加わった結果として付着部炎が生じるメカニズムとその画像や組織における具現を経時的に考察することを柱に据えています。また、臨床試験の結果を成功例のみならず不成功例も深く考察・議論することで新たな展開が見えてくることを期待しています。HLA-B27の保有率が極めて低い我が国においては脊椎関節炎の臨床が諸外国と異なる点も少なくありません。そうした中で、多くの国際共同研究に積極的に参画するとともに我が国独自の基礎・臨床・橋渡し研究を展開していくことが本学会の重要な使命と認識しています。

皆様のご参加をお待ち申し上げております。

日本脊椎関節炎学会 第31回学術集会
会長 亀田 秀人(東邦大学医学部内科学講座膠原病学分野)

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