会長挨拶

日本外科代謝栄養学会 第52回学術集会の開催にあたって

このたび日本外科代謝栄養学会 第52回学術集会を担当させていただくことになりました昭和大学の土岐 彰でございます。このような伝統ある本学会の会長をさせていただきますことは、大変名誉なことであり、身の引き締まる思いです。

私は、昭和53年に岡山大学医学部を卒業し、昭和57年より順天堂大学小児外科 故平井慶徳先生率いる栄養グループに所属し勉強させていただきました。それ以後今日に至るまで、代謝・栄養分野でお世話になっており、本学会は私のバイブル的存在です。この機会に、少しでもこの学会に恩返しができればと思っています。

学術集会のテーマは、「新しい発想と飛躍:Leap to new heights」と致しました。昨今、NSTの話題が中心となって栄養分野が広く普及してきていると思われますが、本学会は、その基盤となる学問を深く追及し、代謝・栄養面を支えてきました。しかし、時代の流れとともにその学問に携わる会員数が徐々に少なくなってきていることも事実です。今、本学会は、そのあり方が問われる分岐点に立っているのではないでしょうか。広くこの分野を啓発する意味で、本学術集会も第50回からの企画アイデアを継承し、医師以外の方にも広く声をかけ、参加していただくようにしました。また、従来外科系の中で参加が少なかった領域の先生方にもこの分野の重要性をご理解いただくために、多くの学会、研究会とのjointシンポジウムを企画致しました。また、メディカルスタッフ合同セッションを1会場フルに2日間使用できるように配慮しました。さらに、学会初日には、「昭和大学摂食嚥下研究会」を同時開催致します。招待講演は、JPENのeditor-in-chiefであるKelly A. Tappenden先生、台湾外科学会理事長のHong-Shiee Lai先生、韓国KSSMN会長のHo-Seong Han先生、韓国KSSMN科学委員長のJeong-Meen Seo先生をお招きし、特別講演では私の友人である3名の先生方、東京大学先端科学技術研究センター 土居洋文先生、香川大学医学部細胞情報生理学 徳田雅明先生、埼玉医科大学生理学 池田正明先生に今話題となっている分野の講演をお願いしました。

できるだけ多くの方々に参加し、楽しんでいただけますように、教室員一同心よりお待ち申し上げます。本学会が実りあるものになることを祈念し、皆様方の温かいご支援とご協力をお願い申し上げます。

最後に皆様方のますますのご発展をお祈り申し上げます。

日本外科代謝栄養学会 第52回学術集会

会長 土岐 彰

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