会頭挨拶

第32回全国病児保育研究大会inちば

会頭 佐藤 里美

「第32回全国病児保育研究大会inちば」を、2022年7月17日 (日) ~18日 (月・祝日) の2日間、千葉市の幕張メッセ国際会議場で開催いたします。千葉での開催は第19回全国病児研究大会以降2回目となり、再びこのような機会をいただき会長はじめ関係者の皆様に感謝申し上げます。

今回の大会テーマを「未来をつくる子育て支援―子どもに寄り添う新しい病児保育を考えよう―」としました。新型コロナウイルスの影響を受けてから1年半が経ち、この間大人も子どももさまざまな制限を受け、我慢を強いられることが続いています。大きな声を出すこと、駆け回ることが制限され、外出自粛やイベントの中止が続き心理的な不安を抱える子どもたちも多く見られます。そんな様子を見ていると、子どもらしさを忘れず、生活を楽しみ、たくましく生きる力を身に着けて欲しいと願うばかりです。また人と人との触れ合いの場が減少し孤立感の増す保護者へ、子どもの病気という子育ての中での最大の不安を和らげ、子どもたちの健康を守り、子育て支援を提供することが必要と考えています。病気の時だからこそ必要となる最適な環境を整え、安全で、安心できる保育を提供することはもとより、本研究大会で研鑽していただく保育、看護、保育看護の知識と術を子育てに関わる多くの方々に広め、これからの新しい生活様式の中で歩む病児保育のあり方を共に考えたいと思います。

当日は「妻のトリセツ」はじめ家族のトリセツシリーズの著者、黒川伊保子氏に特別講演を、市民公開講座ではアウトドア防災ガイドのあんどうりす氏に「子育てグッズは防災グッズにもなる」防災・減災についてお話いただいきます。その他モーニングセミナーや大会特別企画、実践講座など楽しく学べるプログラムをたくさんご用意しております。

いまだ新型コロナウイルス感染症の流行が落ち着かず、第32回研究大会の開催様式は確定に至っておりませんが、2022年7月新型コロナウイルス感染症の収束を期待しつつ、現地開催の方向で準備を進めております。現地開催が実現された折には、千葉幕張の地での観光も楽しんでいただけるよう願い、皆様のご参加と日頃の研究成果のご発表を心よりお待ちしております。

2021年10月

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