会長挨拶

このたび,第15回日本運動器疼痛学会の会長を拝命しました獨協医科大学医学部麻酔科学講座の山口重樹です。そして, 2022年11月19日(土)・20日(日)の2日間にわたり第15回日本運動器疼痛学会を開催させていただく運びとなりましたことをご報告申し上げます。

日本運動器疼痛学会は,定款に「運動器疼痛の診療や研究に携わる多領域の医療従事者および研究者が集まり,痛みをより科学的な面から追求していく。その活動を通じて国民にとって有益な医療の発展を目指す。また,その成果を社会に広く啓発すると同時にその医療を担う人材を育成し,国内外のこの分野の医療・研究の指導的な役割を果たすことを目指す。」と示され,2008年に第1回日本運動器疼痛研究会が開催されてから15年の歳月が経ち,現在では一般社団法人までに成長を成し遂げ,会員総数約800名を有する本邦における有数の痛みについての学術組織の一つとなっています。また,日本痛み関連学会連合にも加盟し,活動の場を広げ続けています。

日本運動器疼痛学会の特徴は,医師のみならず,日々運動器疼痛を訴える患者さんを支えている多くの職種が一同に参集し,運動器疼痛痛の臨床,研究,教育について,これまでの活動の変遷,現状の問題点,今後の展望などについて熱い学際的な議論が交わされていることです。また,年一回開催される学会は産官学での運動器疼痛に関する情報交換の場にもなっています。私自身も日本運動器疼痛学会に創設以来参加し,多くの最新の知識を得ると共に,日々の臨床,研究,教育の糧としてきました。

そのような歴史と共に将来性のある日本運動器疼痛学会の第15回学会の会長を拝命させていただけることは,私自身のみならず,私を育ててくれた栃木県足利市にとってもとても光栄なことではないかと考えています。そのような思いで,第15回日本運動器疼痛学会を足利市で開催させていただくこととしました。

足利市は,皆さんご存じのとおり,日本最古の学校である足利学校がある歴史の古い街です。足利学校は,室町時代から戦国時代にかけて,日本における事実上の最高学府と称され,全国から多くの来学徒があり,足利市において日本の学びの礎が築かれたとされています。そのため,第15回日本運動器疼痛学会のテーマを“学びの原点「足利」で運動器疼痛を学ぶ”とさせていただきました。第15回日本運動器疼痛学会では,新型コロナウイルス感染症蔓延化において増加傾向にある運動器の痛みを訴える患者さんへの適正なアプローチ方法,また,集学的な運動器疼痛への介入のためのICD-11における新たな慢性疼痛の分類の理解,現状の運動器疼痛に対する診療体制の問題点と新たな診療体制の構築などについて,会員の皆さんと熱く語り合いたいと考えています。

現在,第15回日本運動器疼痛学会の開催に向けて鋭意準備していますが,新型コロナウイルス感染症の蔓延状況が続いている状況ではどのような形式での開催が可能かどうか不透明なところです。現時点では,会場となる足利市におこしいただき,対面で熱く議論できればと考えています。しかしながら,新型コロナウイルスの蔓延状況,会員の皆様の施設のご事情などもあるかと思いますので,開催形式においては,参集できない演者の方々の事前収録,当日現地参加できない方々へのオンデマンド配信などで対応できるよう,状況に応じて柔軟に対応していきたいと考えています。

私共も,例年と変わらぬ活気溢れた会にできるよう工夫を凝らして準備していくつもりですで,何卒よろしくお願い申し上げます。末筆になりますが,日本運動器疼痛学会が,新型コロナウイルス感染症にも負けず,今後さらに発展することを心から祈念しております。

令和3年4月吉日
会長 山口重樹
獨協医科大学医学部麻酔科学講座

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