ご挨拶

第30回日本疫学会学術総会の開催にあたって

第30回日本疫学会学術総会会長
京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻健康情報学分野教授
中山 健夫

この度、第30回日本疫学会学術総会の会長を仰せつかり、2020年2月20日(木)~22日(土)の3日間にわたり、京都大学百周年時計台記念館にて開催させていただくことになりました。会長として一言ご挨拶申し上げます。

疫学は人間、そして人間社会に見られる病気や健康に関する出来事の「因果関係」を解明し、予防や治療に役立てる実践的な科学であり、現代医療の原則の一つとして定着したevidence-based アプローチの基盤として広くその意義が共有されています。実験動物を主対象とする基礎研究は医学を生命科学の視点から大きく発展させてきました。そして疫学は、現実(リアル)世界(ワールド)に生まれ、生活を営み、老いや病と共に一生を全うしていく人間、その生きる社会や文化、自然環境まで視野に含める総合的な科学として、医学をまさに人間と人間社会のためのものとする大きな役割を担ってきました。

本学術総会はテーマを「疫学と隣接する諸科学:共にさらなる発展を」とし、疫学が隣接領域とどのような関係しながらその取り組みを広げてきたか、疫学と出会った諸科学が、そこにどのような意味を見出してきたのか、疫学と隣接科学のさらなる協働と共創の可能性を探る機会としたいと願っています。

皆様の活発な議論によりさらなる疫学の発展の機会となるよう、多数のご参加をお待ち申し上げます。

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