ご挨拶
学会長 髙田 厚照
(関西医科大学くずは病院 検査部)
第71回日本医学検査学会を担当する公益社団法人大阪府臨床検査技師会の髙田厚照です。会を代表してひとことご挨拶をさせていただきます。 2022年5月21日(土)~22日(日)に「躍動!次代へ繋ぐ臨床検査~challenge for the future~」をメインテーマとして大阪市のATCホール(アジアトレードセンター)、ハイアットリージェンシー大阪を会場として学会を開催する予定です。
臨床検査の歴史は、戦後の細菌検査から始まり、衛生検査技師・臨床検査技師法の制定、検査の機械化・自動化、オーダリング・電子カルテ化、法改正など幾多の変節がありました。そしてこれらに対応した先達の方々が培ってきた知識・技術をAIの進歩とともに発展させるべく、次代の臨床検査を支える皆様への情報発信の機会にしたいと思います。医師の働き方改革に伴うタスクシフト/シェア推進に関して第204回国会(常会)では、臨床検査技師が行うことのできる業務の拡大に関する法案が成立しました。今回は、チーム医療に携わる一員として、他の医療職種の方が行っている手技を我々にも開かれるという点が今までのものと異なっています。知識の引継ぎが「次代へ繋ぐ臨床検査」であり、検査の手技・技術が新しく検査室の外へ拡大していくことにより自分たちの未来を切り開く「challenge for the future」として皆さんと共に考えていきたいと思います。
2019年12月に中国・武漢で初報告された新型コロナウイルス感染症の全国への拡大により、第69回学会は会期の延期と開催形式・会場の変更、そして第70回学会は開催間近での開催形式変更となりました。第71回学会はハイブリッド形式での開催を決定いたしましたがより多くの会員の皆様を全国からお迎えできることを希望しています。そのためにもワクチン接種が滞りなく終了し、参加者がより安全に参加できるよう準備を進めていく所存です。混沌とした状況の世の中ですが、第71回学会としては従来の大会とは一味異なる大阪色を出した特別企画やポスターセッションを計画しています。一般演題募集は今秋からを予定していますが多くの方々に応募していただき学会を盛り上げていただくようお願いいたします。
一般的に、流行は中心地から地方へと広がりますが、なぜか大阪発祥のものは全国的な展開を見せることが多々あります。この学会では特徴のある情報をより多く、大阪より発信できることを考えています。第70回学会でWeb配信されている広報映像をご覧いただけたでしょうか。大阪では必ず笑いをとるというDNAが組み込まれています。ビデオを視聴されてほのぼのとされたかと思いますが、その心でおもてなしをさせていただきます。ぜひ多くの方々の参加をお待ちしております。