懇親会アトラクション演目
本大会では、広島にお越しいただいた皆様に郷土芸能として神楽を鑑賞いただく予定でした。
残念ながら、新型コロナウイルス感染症の影響によりWEB開催となってしまいましたので、懇親会を開催することが出来なくなりましたが、当初ご出演をお願いしておりました山王神楽団様より、上演予定でした演目の動画をご覧くださいとご提供いただきましたので、オンライン学術集会・総会で公開させていただきます。
こちらのページではショート版をご視聴いただけますので、最後までご視聴されたい方は是非学会への参加登録をいただけますと幸いです。
山王神楽団
明治中期に地元、山末神社氏神祭に神楽を奉納するため、神社周辺の人々によって「下本地神楽団」として発足した当神楽団は、昭和25年、神社に奉られている「山王権現」から名を頂き「山王神楽団」となり、現在にいたります。近年においては、ロシアサンプトペテルブルグ建都300周年に、千代田混成神楽団の一団体として参加し、また、日韓芸能交流公演で、韓国のコリアンファンタジーと共に、国立劇場にて公演させて頂いたりと、県外の公演にも力をそそいでおります。 練習の都度、あるいは公演の都度「演技の粋をかたむけて」を目標に、今後も芸の習得に取り組み、伝承・保存に努めてまいります。
ご支援、ご指導のほど宜しくお願い致します。
八岐大蛇
古事記の神話を神楽化したもので、昔、高天原を追われた須佐之男命が、出雲の国簸の川上で嘆き悲しんでいる足名椎(爺)・手名椎(婆)老いた夫婦と奇稲田姫(八人目の姫)に出会い、その訳を聞き、命は大蛇退治を決意する。
足名椎・手名椎に毒酒を造らせ、やがて現れた大蛇がその酒を飲み酔い伏して眠ってしまう。命は酔い伏した大蛇を大格闘の末退治します。
この時、大蛇の尾から出てきた一振りの剣を、命は「天叢雲剣」と名付け、天照大神に捧げ、めでたく奇稲田姫を妻とするという物語である。
滝夜叉姫
藤原秀郷、平貞盛のため、あえなき最期を遂げた平将門。その娘五月姫は、父の無念を晴らすべく貴船の社に願をかけ、その満願の日、貴船の神の妖術を授かり、名を滝夜叉姫と改める。下総の国に立ち返り数多の手下を集め朝廷に背き、天下に災いをなすようになる。そのため、大宅中将光國が勅命を被り、陰陽の秘術をもってこれを鎮圧するという物語である。
大江山
平安中期、一条天皇の御代、酒呑童子という鬼人が数多くの手下を従えて丹波の国大江山なる千丈ヶ岳を棲みかとし、都に現れては庶民を悩ます悪行を重ねていた。源頼光は帝から大江山の鬼人征伐の勅命を受け、四天王を引き連れて石清水八幡宮、住吉明神、熊野権現の三社の社に参拝し、大江山へと向かった。その道中に三社の使いを名乗る三世ヶ託が現れ、人が飲むと千人力となり鬼が飲むと変じて毒となる神酒「神変鬼毒酒」を頼光に授ける。三世ヶ託の教えにより山伏修験者に身を変えた一行は、大江山の山中で童子に取り去らわれた紅葉姫に出会い、童子の岩屋への案内を頼む。岩屋についた一行は、童子らに一夜の宿を願い出るが、これを怪しむ酒呑童子との激しい問答の末、一夜の宿を許され、持参した神酒を酒宴の際に振る舞う。童子らが酔い伏したのを見計い、激しい戦いの末、見事に討ち取る。