開催概要

大会長 挨拶

大会長  大川周治

明海大学歯学部
機能保存回復学講座
歯科補綴学分野

日本補綴歯科学会第124回学術大会 大会長 大川周治

矢谷理事長をはじめ理事の先生方そして本学会の諸先生方のご高配を賜り,(公社)日本補綴歯科学会第124回学術大会・総会を,明海大学歯学部機能保存回復学講座歯科補綴学分野の担当で開催させていただくこととなりました.貴重な機会を与えていただきましたことに深く感謝の意を表しますとともに,大会長として,謹んでご挨拶を申し上げます.

本学術大会は「補綴歯科から発信する医療イノベーション -豊かな食生活のために-」をメインテーマとし,窪木学術委員長をはじめとする学術委員会委員の先生方の多大なるご尽力により,将来を見据えた,先見性の高い企画が多数用意されています.課題口演,一般口演,ポスター発表そして専門医ケースプレゼンテーションとともに,特別講演1題,海外特別講演1題,シンポジウム3題,臨床リレーセッション3題,委員会セミナー2題,臨床スキルアップセミナー1題,専門医研修単位認定セミナー1題,モーニングセッション1題,教育講演1題,さらに臨床イノベーションのための若手研究者の挑戦の場であるイブニングセッション,そしてランチョンセミナーと,例年のことながら枚挙に暇がない状況です.各々の企画内容のキーワードは,幹細胞,ロボットテクノロジー,睡眠時ブラキシズム,再生医療と法改正,トレーサビリティの指針,審美補綴,CAD/CAM,全部床義歯による補綴治療の統一見解,部分床義歯による設計の再考,舌圧・摂食嚥下,要介護高齢者の食などであり,いずれのテーマも注目度の高い内容となっています.さらに,これらの企画とは時間が重複しないよう,従来の大会とは異なる2つの企画を追加いたしました.1つは,大会初日(懇親会直前)に急遽企画されたJPR委員会セミナーです.10月17日に開催された委員長会において,「本学会の英文雑誌であるJPRがThomson Master Journal listに記載された」,すなわち,impact factor (IF) 獲得を手中に収めた,とのビッグニュースが発表されたためであり,その内容についてご報告いただきます.そしてもう1つは,基礎実習教育に関する情報交換の場を設けたことです.全国の歯科補綴学関連講座のご協力を賜わり,現在,各講座において使用されている,歯科補綴学に関する基礎実習書・基礎実習マニュアルのほぼすべてを1か所に展示し,全会員の方々が会期中において自由に閲覧,意見交換できるように準備いたします.各大学そして各講座における基礎実習教育改善のための情報交換の場として大いにご活用下さい.本学術大会が研究,臨床そして教育に関する最新情報の発表および意見交換の場になるとともに,補綴歯科医療のさらなる向上に繋がる情報発信の場となることを期待しています.

懇親会は大会会場である大宮ソニックシティに隣接するパレスホテル大宮で開催します.今年も会員の方であれば全員参加することができますので,奮ってご参加ください.

大宮近郊の名所としては,大宮公園,鉄道博物館,川越(時の鐘,氷川神社の縁結び玉,レトロ調のボンネットバス,菓子屋横丁)など,意外と見どころ満載です.学会だけでなく,歴史や文化,地元のまろやかなお酒やご当地B級グルメ等の食も満喫していただければと思います.なお,大宮近郊には学会参加者数に見合った十分な宿泊施設が必ずしも整っていません.ご迷惑をお掛けしますが,宿泊予約等,早めの対応をよろしくお願いいたします.

本学術大会が盛会裏に終えられますよう,我われ担当校一同,精一杯準備していく所存です.多くの方々のご参加をお待ち申し上げております.

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