大会長挨拶

第61回春季日本歯周病学会学術大会

大会長 齋藤 淳

東京歯科大学歯周病学講座 教授

平成30年(2018年)6月1日、2日に、第61回春季日本歯周病学会学術大会を東京の京王プラザホテルにて開催いたします。

大会のメインテーマは、「歯周病治療がもたらすQOL向上」です。今日、歯科医師・歯科衛生士の臨床・教育・研究は、全て患者の生活の質(QOL)を中心にして行う必要があります。世界歯科連盟(FDI)は2015年のPolicy Statement「Oral Health and Quality of Life」のなかで、口腔保健における口腔関連QOLのアセスメントの導入の重要性を示しています。これまでも私たちは、歯周病の予防・治療を通して人々のQOLの向上に貢献してきました。このことは、近年、急増している歯周病と口腔関連QOLの研究でも明らかにされています。今後、患者中心の包括的な歯周病の治療やケアをさらに推し進めるうえで、患者中心のアウトカム評価は重要となります。

本大会では、国内外から多様な分野の研究者、臨床家に講演をいただき、真に人々のQOL向上につながる歯周病治療のあり方について討議し、新たな方向性を見出すことに貢献できればと願っております。

私どもの講座としましては、節目の50周年記念大会の大会長を、前任の山田了先生が同じ東京において務めました。今回、60周年記念京都大会を経て、61年目という新たな歩みの年に、大会を担当させていただくことは、身に余る光栄に存じます。

首都東京での開催は5年ぶりとなります。2020年の東京オリンピックを控え、新宿も益々活気づいています。多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。

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