会長挨拶

この度、第29回日本助産学会学術集会を2015年3月28日(土)、29日(日)の日程で、開催させていただきます。メインテーマは「社会をうごかす助産のちから~女性、母子と家族への切れ目ない支援を実現するために~」です。

少子超高齢社会の現代だからこそ、次世代を担う子どもを育む女性やその家族への支援は非常に重要です。国民運動計画である「健やか親子21」次期計画でも“切れ目ない妊産婦・乳幼児への保健対策”が、基盤課題として挙げられており、継続的な産前産後ケアの充実等、様々な取り組み方策が検討されています。そして、この他にもチーム医療の推進や子育て支援への取り組みなど助産師活動と関連する様々な取り組みが、国家規模で画策されています。そのような状況で、助産師がこれまでの研究成果や活動の蓄積をもとに、どのように自らの職能の発展的展望を持ち、活動していくかは、助産師と助産師の支援対象である女性の今後にとって非常に重要と考えられます。

本学術集会では、先進的な研究および活動を行っている方々からのご支援・ご協力をいただき、助産の取り巻く最新事情と検討すべき課題について、皆様と共有し、考え、意見交換できるようなプログラムを構成中です。また、女性とともにある助産師ならではの学会としたく、女性とその家族の方々が参加できる市民公開講座も2講座ご用意致します。本学術集会が、少しでも“助産のちから”のエンパワーに寄与できることを願い、準備を行っていく所存です。

東京での学術集会開催は6年ぶりとなります。会場である品川区立総合区民会館きゅりあんは、羽田空港や新幹線停車駅の品川駅からも近く、皆様がお出で頂きやすい場所にあります。また、学術集会開催時期は、東京の桜の開花期にあたり、学術集会参加と並行して、屋形船等でのお花見を始め、東京ならではの様々なイベントを楽しんでいただく機会とできるのではないかと思います。多くの助産師・助産師学生の方々とお会いできることを企画委員・実行委員一同、心より楽しみにしております。

第29回日本助産学会学術集会会長

島田 真理恵
(上智大学総合人間科学部看護学科)

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