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大会長挨拶

第25回日本統合医療学会
大会長  矢野 忠
(明治国際医療大学学長)

第25回日本統合医療学会のWEB方式による開催のお知らせ

第25回日本統合医療学会 大会長 矢野 忠  (明治国際医療大学学長)

第25回日本統合医療学会(京都大会)の大会長を拝命(鹿児島大会:2019年12月7~8日)した時は、京都らしさがにじむ大会の開催を漠然と想定していました。ところが昨年度はCOVID-19の感染爆発により、第24回日本統合医療学会は急遽WEB方式による開催となりました。その1年後の京都大会の開催時には、国民の感染防止に対する高い意識と行動変容、そしてワクチン接種によりCOVID-19は収束し、通常の対面式による大会を開催することは可能であろうと考え、その方針で準備を進めることにしました。

特に強く意識したことは、第24回大会では対面による学会員や学会関係者間での交流ができなかった無念さ、この思いを叶えるためには京都大会では人と人との交流による心温まる和やかな大会にしたいというの強い思いでした。そのために利便性の良い京都駅に近い会場を予約し、プログラムの大枠を構想し、進めることにしました。

しかしながら、一向にCOVID-19の収束の兆しは見えないことから、全面的な対面式の大会は断念し、対面式とオンラインによるハイブリッド型の大会を計画しました。その後、想定外の変異株による感染拡大が急増する状況を鑑み、最終的にWEB方式による大会を決定しました。WEB方式では、お互いに触れ合いながら意見交換や実技供覧によるワークショップ、食事をとりながらのランチョンセミナー、企業展示などはできませんが、それに代わる手法を検討しています。ゲストスピーカーによる講演(基調講演、特別講演、教育講演)についてはオンデマンドとし、参加者の都合にあわせて拝聴できるように配慮致します。シンポジウムについては、オンラインとし、自宅においてライブ感覚で参加できるように検討を進めています。

本大会のテーマは「統合医療の未来 -エコロジー・自然治癒力・ソーシャルキャピタル-」です。COVID-19のパンデミックがもたらした様々な事象を通して、我々に何が重要かを再考する機会が与えられたものと思います。その要点は、サブタイトルに挙げたエコロジー、自然治癒力、ソーシャルキャピタルのキーワードではないかと思います。これらのキーワードは、持続可能な社会を目指した自然と人との調和への回帰であり、自然免疫を始めとする自然治癒力の再認識、そして人と人とが交流する場の重要性の気づきと実践を知らしめるものではないかと思います。これらは、とかく古いものとして捨て去ってきたものですが、今こそ、これらを人類の英知である人文・社会・自然科学の最新の知見によって新しく蘇らせることを狙いとした大会になるよう意図しています。その意味において「温故知新」の精神で、「統合医療の未来」の地平を拓こうとする挑戦的な大会を展開する所存です。