プログラム・日程表

抄録データ

理事長講演

「歯科の基盤を支え,創る補綴の矜持」
7月1日(土) 10:10~10:40(30分)

座 長:
松村 英雄(日本大)
講 師:
市川 哲雄(徳島大)

メインシンポジウム

「未来に向けた補綴歯科のアイデンティティー」
7月1日(土) 10:50~12:20(90分)

【企画趣旨】補綴歯科は,食生活やQOLの向上を通じて健康に多大な貢献をし,歯科臨床の中心であると信じてきた.一方,口腔インプラント学会,老年歯科医学会では,多くの日本補綴歯科学会員が活躍している.今,歯科補綴学の独自性と専門性,存在意義を再考し,再定義する時期に来ているのかもしれない.

そこで,歯科補綴学のみならず,口腔インプラント学,老年歯科医学において指導的な立場におられる先生方に,敢えて「補綴のアイデンティティー」についてお話しいただきたいと考えている.加えて,心身の健康からみた補綴歯科の意義について,まとめてみたい.

座 長:
市川 哲雄(徳島大)
松村 英雄(日本大)
シンポジスト:
池邉 一典(大阪大)
櫻井  薫(東歯大)
古谷野 潔(九州大)

 特別講演

「横浜名物 シウマイ物語」
7月1日(土) 13:20~14:20(60分)

【企画趣旨】「横浜名物シウマイ」は,地元のソウルフードとして多くの横浜市民から愛されている.本特別講演では,横浜商工会議所副会頭の野並直文氏をお招きし,かつて横浜駅に名物と呼ばれる食品がなかった時代に,普通の駅の売店からスタートし,点心のひとつである焼売に着眼し改良を重ねて販売を始め,幾多の苦難を乗り越えながら,いまや全国に知られる駅弁や横浜土産に成長させた会社の経営方針や理念とともに,横浜の歴史や食文化についてもご紹介いただく予定である.

座 長:
大久保力廣(鶴見大)
講 師:
野並 直文(横浜商工会議所副会頭,崎陽軒 取締役社長)

海外特別講演

「Implant Therapy in the Geriatric Patient」(同時通訳あり)
7月1日(土) 14:30~15:30(60分)

座 長:
小野 高裕(新潟大)
講 師:
Frauke Müller(University of Genève, Geneva)

国際シンポジウム

「Trends on Current Prosthetic Treatment. - Reports from Europe and Indonesia -補綴治療のトレンドを知る.-ヨーロッパそしてインドネシアからの報告-」(同時通訳あり)
7月1日(土) 10:50~12:20(90分)

座 長:
矢谷 博文(大阪大)
隅田 由香(医歯大)
シンポジスト:
Hana Hubálková(Charles University in Prague, Prague)
Laura S. Himawan(University of Indonesia, Jakarta, Indonesia)

シンポジウム1

「CAD/CAMデンチャーはどこまで進んだのか 」
7月1日(土) 14:30~15:30(60分)

【企画趣旨】CAD/CAM冠やジルコニアブリッジをはじめとして,クラウンブリッジをCAD/CAM技術で製作することは,今や当然の時代となっている.そして次のターゲットとして,有床義歯をCAD/CAM技術で製作することが掲げられている.CAD/CAMデンチャーの製作においては,広範囲の粘膜を印象すること,咬合採得や人工歯の排列位置の決定,義歯床と人工歯などの異種材料が混在していることなど,多くの問題が山積している.

そこで本シンポジウムでは,これらの問題を解決するための技術と工夫を解説し,最新のCAD/CAMデンチャーの研究開発と臨床応用について紹介する.

座 長:
疋田 一洋(北医療大)
永尾  寛(徳島大)
シンポジスト:
水口 俊介(医歯大)
新保 秀仁(鶴見大)

シンポジウム2

「軟質材料を用いた義歯のリラインによる臨床効果」
7月2日(日) 09:00~10:00(60分)

【企画趣旨】軟質材料による義歯のリラインは従来から存在する技術であるが,2016年4月より軟質材料による有床義歯内面適合法として保険収載されたこともあり,注目が集まっている.本シンポジウムでは,軟質材料を用いた義歯のリラインに関するエビデンスを整理し,製作や調整の臨床上のポイントや注意点について講演をいただく予定である.

座 長:
河相 安彦(日大松戸)
上田 貴之(東歯大)
シンポジスト:
村田比呂司(長崎大)
上田 貴之(東歯大)

シンポジウム3

「歯科補綴領域の再生医療実現における課題と未来」
7月2日(日) 10:10~11:10(60分)

【企画趣旨】歯科補綴領域が対応している顎欠損や歯の欠損等の根本的再生は再生医療技術により飛躍的に治癒効果の発展が期待される領域であり,本学会でも再生医療関連の基礎研究は活発に行われている.しかし研究を臨床に応用するまでの様々な障壁により,補綴領域での再生系の研究成果が臨床に直接的に貢献しているものは見当たらない.本邦では平成26年に法整備が進められ,医療機関から細胞培養加工施設へ培養外注が可能になったり,再生医療等製品の新たな承認制度が導入されたりして再生医療の臨床応用が加速している.そこで本セッションでは歯周領域で細胞治療の臨床研究を進めている先生と,新たな再生医療等製品の承認に向けて産業界で治験を進めている細胞培養加工業者側からのお話をいただき,補綴領域で再生医療の研究を臨床へ展開するためにはどういった視点が必要なのかを皆様と共に議論したい.

座 長:
西村 正宏(鹿児島大)
秋葉 陽介(新潟大)
シンポジスト:
村上 伸也(大阪大)
原井 基博(富士ソフト(株) 常務執行役員)

シンポジウム4

「北米型vs スカンジナビア型 -日本の補綴専門医はどちらを向いているのか?-」
7月2日(日) 13:20~14:50(90分)

【企画趣旨】国民皆保険制度の下,日本の補綴歯科専門医には治療に対する独自の概念があり,これは「審美歯科やインプラント再生治療を駆使してスーパーケースを追求する北米型の補綴治療」と「臨床疫学に基づき費用対効果を追求するスカンジナビア型の補綴治療」のバランスの上に成り立っているように思われる.近年,学会や大学が主導しようとするdigital dentistry・再生医療等の先端技術は前者に偏りがちであるが,後者にも補綴歯科の専門医であるからこそ有利に進めることが可能な治療技術は少なくないはずである.本シンポジウムでは,それぞれの型の治療概念および予知性を症例から整理し,文献的考察を加えることで,双方に共通して求められる補綴的専門性および症例選択の基準を導きたい.

座 長:
江草  宏(東北大)
中居 伸行(関西支部)
シンポジスト:
松井 徳雄(東京都)
弘岡 秀明(東京都)
菅野 太郎(東北大)

臨床スキルアップセミナー

「補綴歯科治療を進めるうえで知っておくべき咬合異常 -歯だけにとらわれない診かた考え方-」
7月1日(土) 13:20~14:20(60分)

【企画趣旨】補綴歯科治療を進めていくうえで知っておくべき咬合異常が存在する.治療方針を誤らないようにするためには,目の前の咬合異常の原因を明らかにすることが重要である.しかしながら,日常臨床においては,原因の特定に苦慮する咬合異常に遭遇することは少なくない.そのような咬合異常には,後天性の開咬などの顎関節の変化に起因する二次的な咬合異常,筋の過緊張やジストニアなど,筋の障害による咬合異常,心身医学的な要因などによる咬合違和感などがあり,歯や歯列のことだけを視野に入れているとその対応において支障が生じる場合もある.

そこで,本セミナーでは,顎関節,神経・筋,心理社会的因子など,幅広い観点からの咬合異常の診かたと対応法について理解を深め,臨床に役立てていただけるよう解説したい.

座 長:
松香 芳三(徳島大)
武部  純(愛院大)
講 師:
山口 泰彦(北海道大)
松香 芳三(徳島大)

臨床リレーセッション1(専門医研修単位認定セミナー)

「咬合支持に起因する難症例への補綴学的アプローチ:Eichnerの分類に応じた補綴介入」
7月1日(土) 15:40~17:40(120分)

【企画趣旨】咬合は,われわれ補綴臨床医が補綴治療を行う上で常に考慮すべき因子であり,その重要性は十分に認識されている.また,日常臨床において,「咬合支持」に起因する難症例に遭遇し,その対応に苦慮している臨床医も少なくないと推察される.そこで本セッションでは,上下顎の咬合支持に起因する難症例に関してEichnerの分類に基づいて整理し,1)著明な低位咬合により十分な臼歯部の咬合支持が得られない症例(Eichner A,B群),2)臼歯部咬合支持喪失後の下顎前歯によるアンテリアハイパーファンクション症例(Eichner B4,C1群),3)シングルデンチャーおよび高度顎堤吸収症例(Eichner C2,C3群)を対象に,各症例に対する補綴治療のポイントおよび具体的なアプローチの方法を提示し,さらに,このような難症例への移行を防ぐための方策について理解を深めたい.本セッションが,皆様の今後の臨床の一助となれば幸いである.

座 長:
大川 周治(明海大)
築山 能大(九州大)
講 師:
兒玉 直紀(岡山大)
荻野洋一郎(九州大)
松田 謙一(大阪大)

臨床リレーセッション2

「温故知新 先人達に学ぶ -補綴で最も大切なものは何か-」
7月2日(日) 09:00~10:40(100分)

【企画趣旨】補綴治療は時代の流れとともに大きく変遷している.この10年間でもインプラントや再生医療,デジタルテクノロジーの発展は,補綴治療の選択肢や術式に画期的な変化をもたらしている.

しかしながら,いつの時代にあっても補綴の基本は不変のはずである.先人たちが幾多の失敗や成功を礎に苦労を重ね,積み上げてこられた「補綴治療の基盤と原則」を改めて見直し,再認識することは,さらに補綴を進化させるためにも大きな意義があると考える.そこで,講師に有床義歯と冠橋義歯分野の先人(レジェンド)をお迎えし,補綴の真髄を学ばせていただく予定である.新しい機器や材料に流され,「補綴の基本」を忘れがちな今こそ,本セッションで「何が補綴で最も大切なのか」を再考してみたい.特に,補綴の迷路で悩む若い先生方の参加を希望する.

座 長:
大久保力廣(鶴見大)
窪木 拓男(岡山大)
講 師:
田中 久敏(中国・四国支部)
山下  敦(東関東支部)

臨床リレーセッション3

「CAD/CAM冠 -術者目線の支台歯形成-」
7月2日(日) 10:50~12:20(90分)

【企画趣旨】CAD/CAMテクノロジーによる補綴装置の製作は,現在の補綴治療には欠かせないものとなっている.CAD/CAM冠の支台歯形成では,スキャニングや機械加工のための理想的な支台歯形態は紹介されているが,最終型に至る形成の道筋は術者によって異なるのではと考えられる.そこで本セッションでは,経験豊かな2人の先生から術者視点のカメラを応用したCAD/CAM冠の支台歯形成のステップについて解説していただく.このセミナーを通じて今後のCAD/CAM冠臨床の参考となることを期待している.

座 長:
五味 治徳(日歯大)
中村 隆志(大阪大)
講 師:
西川 義昌(鹿児島県)
六人部慶彦(関西支部)

臨床リレーセッション4

「歯科技工士から補綴臨床医への提言 -臨床と技工の匠に学ぶ-」
7月2日(日) 13:20~14:50(90分)

【企画趣旨】高品質,高精度な補綴装置を患者に提供するためには,補綴臨床医と歯科技工士とが患者情報を共有し,同じ方向・目的をもって業務を遂行しなければならない.日本の歯科技工術は世界に類を見ないほど優秀であるが,これは教育制度や法的整備が確立され,歯科技工士の経験に基づく「匠の技」が認知されているからである.安定的供給や製作効率などにおいてCAD/CAM等のテクノロジーの優位性を活かしながらも,歯科技工士の高度な「匠の技」をコラボレーションすることによって高品質,高精度な補綴装置が提供され,世界に発信できる産業に発展する可能性を秘めている.

本セッションでは,歯科医師が見失いがちな点を歯科技工の観点から提言する.また,歯科医師-歯科技工士の良好なコミュニケーション例として,歯科医師と歯科技工士の匠が紡ぎだす精緻で華麗な補綴臨床を供覧し,補綴歯科のめざすべき関係性についてディスカッションしたい.

座 長:
末瀬 一彦(大歯大)
佐藤 洋平(鶴見大)
講 師:
樋口 鎮央(関西支部)
伊原 啓祐(鶴見大)
木林 博之(関西支部)
森田  誠(京都府)

専門医研修会

「デジタル技術を用いた歯冠修復の現状と未来」
7月2日(日) 15:00~17:40(160分)

【企画趣旨】現在,審美性に優れたセラミックならびにレジン系材料の歯冠修復装置は,広く臨床に用いられている.また,CAD/CAM技術の導入によりジルコニアやハイブリッドレジンによる全部被覆冠の応用も実現し,様々な問題も挙げられている.そこでCAD/CAMを応用した補綴処置の注意事項などの基礎から最新の情報を交えた,歯冠修復処置の現状と未来を覗いてみたい.

本企画では,デジタル技術を応用した歯冠修復の現状を総論として,歯冠補綴における形成や印象などやインプラント補綴時の注意事項,下顎運動情報を用いたバーチャル咬合器などについて解説する.

座 長:
鱒見 進一(九歯大)
小川  匠(鶴見大)
講 師:
佐藤 博信(福歯大)
近藤 尚知(岩手医大)
小川  匠(鶴見大)

委員会セミナー(JPR編集委員会)

「Journal of Prosthodontic Research -現状と今後の展開-」
6月30日(金) 18:00~19:00(60分)

【企画趣旨】2014年秋にJPRのWeb of Science収載の吉報がもたらされ2年が経過した. 2015年春に初めて1.547という高いImpact Factor(IF)がアナウンスされ,2016年はさらに1.693となり,国際誌として高い評価を受けるようになった.それに伴い,投稿数も飛躍的に増加し,2015年には350本,2016年は650本を超え,IFもさらに上昇することが予測されている.

JPSの全面的な支援を基盤として,JPR編集委員会では査読を中心とした編集作業に加えて,システムの改善,企画論文の策定,国際交流,広報活動など多岐にわたる活動を展開し,補綴関連国際誌のトップジャーナルを目指している.一方ではReject rateの高さや編集委員・査読者の負担過多など,早急に対応すべき問題も抱えている.

本セミナーでは最新のJPR編集状況について情報を学会員と共有し,JPRの果たすべき役割,今後の展開について考察したい.

座 長:
馬場 一美(昭和大)
講 師:
馬場 一美(昭和大)
細川 隆司(九歯大)
江草  宏(東北大)

委員会セミナー(研究企画推進委員会)

「公益社団法人日本補綴歯科学会&地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター共同研究 -高齢者の歯科口腔・嚥下機能がQOL及び健康寿命に及ぼす影響- 研究成果公開シンポジウム」
7月2日(日) 11:20~12:20(60分)

【企画趣旨】公益社団法人日本補綴歯科学会では,歯科補綴学がどのように国民の健康長寿に寄与しうるかに関するエビデンス創出のため,大規模コホート研究や多施設臨床疫学研究を積極的に企画推進しています.平成27年度から(地独)東京都健康長寿医療センターとの共同研究「高齢期の歯科口腔・嚥下機能がQOL及び健康寿命に及ぼす影響」がスタートし,本学会が群馬県草津町における調査(「にっこり検診」)に参加することや,歯科口腔・嚥下機能等と健康寿命や寿命との関連を調べるため,縦断研究コホートの過去データの提供を受け,解析を進めることで合意が得られています.今回,(地独)東京都健康長寿医療センターからデータの提供を受け,公募によって採択された研究企画ならびに研究企画推進委員会から提案した研究企画の解析結果を報告するとともに,共同研究のさらなる発展に寄与すべく,研究成果公開シンポジウムを企画いたしました.

座 長:
矢谷 博文(大阪大)
玉置 勝司(神歯大)
講 師:
小山 絵理(岡山大)公募採択課題
前川 賢治(岡山大)研究企画推進委員会提案課題

歯科衛生士セッション

「補綴のプロフェッショナルケアをアップデートする」
7月2日(日) 10:50~12:20(90分)

【企画趣旨】補綴歯科治療の予後を担うとも言える,補綴治療後のケアを担うのは歯科衛生士である.同様に,歯科医院でも,訪問診療でも,補綴のトラブルやニーズの窓口となるのは歯科衛生士である.そのため,歯科医師に限らず歯科衛生士も,口腔内に装着された補綴装置と口腔の機能を正しく理解することが重要である.しかし,補綴歯科の範疇は,歯科材料から摂食嚥下までと幅広く,歯科衛生士が補綴歯科に関する最新の知識と技術を,包括的に学べる機会は少ないのが現状ではないだろうか.特に,この十年間で,新たな歯科材料の開発,治療方法の進化,訪問診療の増加など,補綴歯科とそれを取り巻く環境は急激に変化しており,歯科衛生士に必要な最新の歯科補綴学の知識と技術も変化している.

そこで本セッションでは,包括的に患者の食べる楽しみを支える補綴歯科学会だから実現できる,今,歯科衛生士に必要な補綴のケアに関するアップデートを提供する.

座 長:
古屋 純一(医歯大)
永尾  寛(徳島大)
講 師:
小林 明子(東京都)
二川 浩樹(広島大)
寺本 浩平(東京都)

ハンズオンセミナー1

「軟質材料を用いた義歯のリライン」
2017年7月1日(土)10:40-11:40(60分)
2017年7月1日(土)13:10-14:10(60分)

【企画趣旨】軟質材料による有床義歯内面適合法が2016年4月に保険収載された.この機会に軟質材料を用いた義歯のリラインに興味を持った方も多いと思われる.このハンズオンセミナーは,これから軟質材料を用いた義歯のリラインにチャレンジしてみよう,という方を対象にしたテーブルクリニック形式で行う予定である.やりたいけどよくわからない,やってみたけどうまくいかない,といった方の疑問にお答えしたい.

講 師:
上田 貴之(東歯大)
和田  健(東歯大)

ハンズオンセミナー2

「口腔内スキャナーの実践」
7月2日(日) 10:30~11:30(60分)
7月2日(日) 13:30~14:30(60分)

【企画趣旨】あらゆる歯科臨床現場でのデジタルデンティストリーに関連する技術や製品が普及拡大を続けており,その中でも口腔内スキャナーは次世代印象法として注目されている.これまでも口腔内スキャナーは一部のCAD/CAMシステムでは使用されてきたが,最近は複数の企業によって様々な製品が開発され,スキャナーの大きさ,計測精度やスピード,カラー情報の取得など,性能に著しい向上,改良が行われ,患者や術者にとってさらに使用しやすく,確実,有益な機器となっている.

そこで今回は,4種類の口腔内スキャナーを実際にご使用いただき,それぞれの口腔内スキャナーの特徴や使用方法を理解し,最新の技術を体感していただく.

講 師:
疋田 一洋(北医療大)

ハンズオンセミナー3

「ファイバーポストコアをマスターする」
7月2日(日) 10:30~11:30(60分)
7月2日(日) 13:30~14:30(60分)

【企画趣旨】支台築造は歯質欠損を補い,歯冠補綴装置を装着するための適正な支台歯形態へ回復させることが目的であり,その臨床的意義は高い.レジン支台築造は,象牙質への接着の信頼性が向上してその選択頻度が高くなった.さらにファイバーポストコアは,主に歯根破折への対策,ならびに審美性の向上やメタルフリーを目的として臨床応用される.

2016年1月から「ジーシー ファイバーポスト」が公的保険に収載され,それまで自費治療でのみ使用されていたファイバーポストが保険治療として国民に広く使用することが可能となった.その後,複数の製品が特定保険医療材料として認可され,選択肢が増えた.本ハンズオンセミナーでファイバーポストコアの複数ある接着界面を理解して,実際の臨床テクニックを実習し,ファイバーポストコアの有効性を確認していただきたい.

講 師:
坪田 有史(東京支部)

ハンズオンセミナー4

「有床義歯咀嚼機能検査」
7月2日(日) 10:30~11:30(60分)
7月2日(日) 13:30~14:30(60分)

【企画趣旨】平成28年4月に保険導入された有床義歯咀嚼機能検査は,下顎運動検査と咀嚼能力検査からなりますが,臨床の場での活用を目的とし,特別な知識や習得を必要とせずにどなたでも簡便かつ短時間(下顎運動検査:10分以内,咀嚼能力検査:5分以内)で行うことができるように開発されたものです.

本検査を用いることにより,損なわれた咀嚼機能の回復と維持を客観的に評価することができ,歯科治療とその効果について,患者の理解を促進し,適切な指導・管理を行うことが可能となります.本セミナーでは,これらの検査法について解説させていただきます.

講 師:
志賀  博(日歯大)

イブニングセッション

「臨床イノベーションのための挑戦」
7月1日(土) 18:00~18:50(50分)

イブニングセッション1

接着歯学を活用した支台築造法の現状と未来 −ガイドライン作成とイノベーション創出を目指して−

コーディネーター:峯 篤史(大阪大)

イブニングセッション2

iPS細胞研究は歯科補綴学にどのように生かされるのか?

コーディネーター:黄地 健仁(慶應義塾大学)

イブニングセッション3

ここにインプラントが欲しい! −有床義歯へのインプラントの活用−

コーディネーター:金澤 学(医歯大)

イブニングセッション4

Back to the basic -ゴシックアーチは本当に必要なのか?-

コーディネーター:兒玉 直紀(岡山大)

イブニングセッション5

インプラント治療における光学印象の活用 −現状と今後の可能性−

コーディネーター:田中 晋平(昭和大)

イブニングセッション6

インプラント治療と無歯顎患者の補綴治療

コーディネーター:永田 浩司(医歯大)

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