市民公開講座

第44回日本慢性疼痛学会 市民公開講座〈入場無料〉

テーマ:

「慢性疼痛の特徴とその治療戦略」

座 長:

水島繁美(功労会員、元東北文化学園大学リハビリテーション)
山田仁三(名誉会員、元東京医科大学解剖学)

演 者:

青山幸生(東邦大学医療センター大橋病院 麻酔科 准教授)

開催日時:

平成27年(2015年)2月28日(土)15時00分~16時55分

会 場:

ローズホテル横浜 2階ザ・グランドローズボールルーム
〒231-0023神奈川県横浜市中区山下町77(TEL:045-681-3311)

最寄り駅:みなとみらい線「元町・中華街駅」2番出口より徒歩1分

受 付:

当日受付のみ(直接会場にお越しください)14時30分より受付開始

定 員:

100名(先着順・定員になり次第締め切り)

講演要旨:

 慢性疼痛の治療は難渋することが多い。その理由として、大きく①慢性疼痛特有の問題、➁患者さん自身の問題、③治療者自身の問題、④治療者-患者関係の問題などに分けられる。①、➁に関しては、慢性疼痛自体の病理が中枢と末梢、さらに、それは神経系と循環系に亘ることで、個々の患者の生き方と相まってあたかもジグソーパズルのごとく難解で複雑な病態となり、結果「生体のホメオスタシスの歪み」となって現れる。また、慢性疼痛は機能的病態を呈することも特徴であり、現代医学のみでは、そのアプローチは難しい。

 ③、④に関しては、治療者自身の態度、治療的自我の問題を含め、身体・心理・社会・実存的視点(全人的視点)から患者にアプローチしていくことが必須であり、そのことで少しでも患者さん自身のもつ痛みの本質に近づくことが可能となる(全人的医療の実践)。その大前提として、信頼に裏打ちされた良好な医師-患者関係の構築が重要であり、そのことは痛み医療の特異性でもある。

 そのために、私たちは、1)パソジェネシス(病因追究論)を目的にした近代的西洋医学をベースにしながらも、2)サルトジェネシス(健康創成論)的発想からなる方法論を導入し、さらに3)患者個々の自律性(自己責任による自己決定)それぞれ鼎立させていかなければならないと考えている。また、同時に、薬物療法・心理療法・理学療法各々3者によるアプローチも必要である(いずれも鼎立の医療)。さらに治療者は、科学的合理性を通じて、その哲学・システム・具体的戦略・実践・評価を構築していかなければならない。

今回、慢性疼痛の特徴とその治療戦略について、全人的医療の文脈から、パソジェネシスとサルトジェネシスの統合を中心に、少しでも慢性疼痛の本質に近づけるよう考察してみたい。

主 催:

第44回日本慢性疼痛学会

会長:別部智司(神奈川歯科大学麻酔学講座客員教授)
準備委員長:今泉うの(神奈川歯科大学麻酔学講座)

連絡先:

大会事務局
神奈川歯科大学麻酔科学講座 
担当:今泉うの
〒238-8580 神奈川県横須賀市稲岡町82
e-mail: jsscp44@kdu.ac.jp (ご連絡は e-mailでお願いします)
運営事務局
日本旅行 国際旅行事業本部 ECP営業部内 
〒105-0001 東京都港区虎ノ門3-18-19 虎ノ門マリンビル11階
担当:山岸・楠見(ご連絡はできるだけ e-mailでお願いします)
TEL: 03-5402-6401・FAX:03-3437-3944・e-mail:jsscp_44@nta.co.jp
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