春季カンファレンス

4月8日(日)、年次集会春季カンファレンスを盛況裡に終了いたしました。
会場の定員を大きく上回る数の参加者をお迎えし、充実した一日となりました。
ご参加くださいました皆様、ありがとうございました。
また、ご協賛、ご協力くださいました皆様にこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。

黒木春郎氏開会の挨拶

開会式で挨拶する黒木春郎会頭  (写真提供:鈴木エイト) 

ご参加の方々から、午前・午後それぞれ2会場での企画、プログラム各々が充実していたとのご感想をいただき、大変うれしく存じております。
午後の最後に緊急に企画した、子宮頸がん予防ワクチン問題で発言を続ける村中璃子氏を招いての講演会も熱気のうちに終わり、講演後はしばらく拍手が鳴りやみませんでした。
私たちには、小児医療にかかわる者として、社会へワクチンの安全性を発信するべき責務があることを痛感させられました。

村中氏講演9

緊急講演会『10万個の子宮』満席の会場  (写真提供:鈴木エイト)

皆様、次には8月24~26日の年次集会でお目にかかりましょう。
実行委員一同、これから、準備に邁進いたします。
温かなご協力をよろしくお願い申し上げます。
皆様のご参加を心よりお待ちしています。

2018年4月10日

第28回日本外来小児科学会年次集会 会頭

黒木 春郎

春季カンファレンス 参加のご案内

春季カンファレンスの事前参加登録を実施いたします。
ご参加希望の方は下記ご確認のうえ、「事前参加登録」ボタンをクリックして
ご登録操作をお願い申し上げます。

なお、当日参加も可能です。

多くの皆様のご登録、ご来場を心よりお待ち申しあげております。

事前登録期間

2018年1月22日(月)正午~3月16日(金)正午まで

事前参加申込は締め切りました

事前参加登録費用

一般の方 ¥4,500(当日登録¥5,000)
大学生・大学院生の方 ¥1,500(当日登録¥2,000)
*大学生・大学院生は当日、学生証提示が必要です。

当日参加登録費用

一般の方 ¥5,000
大学生・大学院生の方 ¥2,000
*大学生・大学院生は当日、学生証提示が必要です。

お支払期限

2018年3月19日

取消料

2018年3月16日まで 全額ご返金いたします 
2018年3月17日以降 取消料100%(返金致しません)

ご案内

事前参加登録を行い、ご入金まで完了した皆様には4月2日頃をメドに参加章をお送り申し上げます。

大会名称

第28回日本外来小児科学会年次集会春季カンファレンス

会  期

2018年4月8日(日)

会  頭

黒木 春郎(医療法人社団嗣業の会 外房こどもクリニック 理事長)

事務局長

齊藤 匡(国保多古中央病院 小児科)

実行委員長

涌水 理恵(筑波大学 医学医療系 保健医療学域 小児保健看護学)

会  場

東京国際フォーラムホールB5-A・B(Bブロック 5階)
(会場がA,Bの2か所になります)
所在地: 〒100-0005 東京都千代田区丸の内3-5-1
電 話: 03-5221-9000
ホームページ:https://www.t-i-forum.co.jp/

テーマ

「<総合の知>を求めて~現場からの情報発信~」

春季カンファレンス予定プログラム:(2018年3月現在)

9:55 ~ : 開会式

開会の挨拶

黒木春郎 医療法人社団嗣業会 外房こどもクリニック

10:00 ~ : シンポジウム

食物アレルギー診療の向上を目指して
演者
森田慶紀  イムス記念病院 小児科
「病院での負荷試験と紹介の基準」
演者
小島博之  東小岩わんぱくクリニック
「プライマリー医における安全な経口負荷試験:漸増単回負荷試験の試み」
演者
宮島環  つばきこどもクリニック
「プライマリー医での負荷試験における専門看護師(PAE)の協力」
演者
桐谷利惠  NPO法人千葉アレルギーネットワーク 
「患者・家族からの願い」
演者
長谷川実穂  昭和大学医学部小児科学講座
「食物アレルギーの栄養指導と支援」
座長
下条直樹 千葉大学医学部小児病態学
小島博之 東小岩わんぱくクリニック

プライマリー診療に携わる医師にとって、食物アレルギーへの対応の必要性は日常茶飯事となっていると思います。負荷試験は様々な理由で行いづらく、採血結果のみでの診療に悩まれている医師も少なくないのが実情です。本シンポジウムは、「食物アレルギー診療の向上を目指して」というテーマで、診断・治療のみでなく食事指導の実際も含めて企画しました。参加者のお役にたてば大きな喜びです。

<演者紹介>

森田 慶紀(もりた よしのり)
2003年5月 千葉大学大学院医学研究院小児病態学入局。千葉県内の関連病院勤務。
2013年4月~17年3月 千葉市立海浜病院小児科勤務。
同院の食物アレルギー診療体制の構築に関わる。
2017年4月 イムス記念病院小児科勤務

小島 博之(こじま ひろゆき)
1991年 千葉大学医学部卒業後、同小児科教室に入局しアレルギー免疫グループに所属、
国立下志津病院等勤務
2005年 東小岩わんぱくクリニック院長。江戸川区・葛飾区に5つの関連小児科クリニックがあり、連携してアレルギー診療にあたっている

宮島 環(みやじま たまき) 
1987年金沢大学医療技術短期大学部卒業後、国立小児病院(現国立成育医療研究センター)、
1990年千葉県こども病院を経て、2004年よりつばきこどもクリニック
2010年小児アレルギーエデュケーター(第1期)日本小児臨床アレルギー学会認定

桐谷 利惠(きりや りえ) 
1998年10月 アレルギー児を持つ親の会サークル”どんぐり”初代会長(現在の会長は4代目)
2013年5月  NPO法人千葉アレルギーネットワーク副理事長

長谷川 実穂(はせがわ みほ) 
2001年 静岡県立大学食品栄養科学部卒業、国立国際医療センター等管理栄養士として勤務
2007年 国立病院機構相模原病院臨床研究センターアレルギー疾患研究部
2016年 昭和大学医学部小児科学講座にて管理栄養士を経て現職

子ども支援・子育て支援
演者
並木美砂子 浦安市こども部こども課少子化対策室
「浦安市の妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援について」
演者
三平元 ひがしまつど小児科
「児童虐待防止にむけた、地方公共団体と医療機関との連携の実際」
演者
和田浩 健和会 健和会病院 
「貧困問題から見た親子への支援のあり方」
演者
三好祐也 NPO法人 ポケットサポート
「病気による困難を抱えた子どもたちの支援」
座長
三平元 ひがしまつど小児科 
原木真名 まなこどもクリニック

子どもが健やかに育つことは、私達こどもに関わる者たちみんなの願いです。
子どもたちが育つ環境は様々です。子どもを支える活動をしている人たちは連携して、子どもを中心にみすえた支援をしていく必要があります。
このシンポジウムでは、子育てを支えるしくみを作る行政、虐待や貧困で苦しむ子どもや家庭を支援する活動をしている方、子ども自身に寄り添い支援している方、それぞれの立場から御講演いただき、連携や支援について改めて考えてみたいと思います。

<演者紹介>

並木 美砂子(なみき みさこ)
1988年千葉県看護大学校保健学科卒業。1988年浦安市役所入職。
障害福祉、高齢者福祉、成人保健、母子保健分野を経て、2014年より現職。

三平 元(みひら はじめ)
1998年愛媛大学医学部卒業、東京大学付属病院小児科や厚生労働省母子保健課等の勤務を経て現在に至る。2014~2016年度松戸市要保護児童対策地域協議会実務者会議座長。2016年度より千葉県小児科医会理事、千葉県医師会母子保健検討委員会専門委員。

和田 浩(わだ ひろし)
1983年新潟大学医学部卒業
2010年から日本外来小児科学会で「ワークショップ子どもの貧困を考える」開催
2015年から「貧困と子どもの健康シンポジウム」開催
2016年から日本外来小児科学会「子どもの貧困問題検討会」代表世話人
共著『子どもの貧困ハンドブック(かもがわ出版)』

三好 祐也(みよし ゆうや)
5歳で慢性のネフローゼ症候群を発症し義務教育のほとんどを病院で過ごす。大学院では自身の経験から、病弱教育を研究。2015年NPO法人ポケットサポートを設立。病気の子どもへの学習・復学支援や、交流支援、ピアサポートなどを行っている。

12:00 ~ :ランチョンセミナー

ワクチン導入によって変わる子どもの外来診療
演者
齋藤昭彦 新潟大学医学部医学科小児科学 
座長
西垣佳織 聖路加国際大学大学院看護学研究科小児看護学

協賛 MSD

近年、国内では、多くのワクチンが接種できるようになりました。一方で、ワクチンに関する報道をしばしば目にします。その中には、ワクチンへの理解を迷わせるものも見受けられます。私たち医療従事者はワクチンについて、どう理解したらよいでしょうか。また、保護者の方々にはどう説明したらよいでしょうか。ワクチンで予防できる病気をワクチンで防ぐことは、我々医療関係者の使命です。この講演により、ワクチンに関する理解が深まり、それを強く勧める動きにつながることを期待します。

<講師紹介>

齋藤 昭彦(さいとう あきひこ)

1991年新潟大学医学部卒業。聖路加国際病院で小児科研修後、1995年渡米。米国カルフォルニア州で小児科と小児感染症の臨床研修を経て、2004年カルフォルニア大学サンディエゴ校小児科助教授(現在も兼任)。2008年に帰国、国立成育医療研究センター感染症科の立ち上げを行い、2011年より現職。

マイクロバイオームと臨床
演者
久保田恵巳 くぼたこどもクリニック 
座長
冨本和彦 とみもと小児科クリニック

協賛 バイオガイアジャパン

マイクロバイオームとは私たち体の内部、表面や生活の場に存在する微生物の集まりの事を指す。培養非依存的方法の普及により、近年急速に研究が進んでいる分野である。マイクロバイオームは、免疫、内分泌、代謝など多方面に関与するいわば、後天的に獲得された臓器ともいえるものである。疾患とマイクロバイオームとの関連は多くの研究が蓄積されている。本講演では私たちの日常診療に即したマイクロバイオーム関連研究を紹介し、プロバイオティクスを含めた臨床応用を提唱する。

<演者紹介>

久保田 恵巳(くぼた めぐみ)
1997年近畿大学医学部卒業後、近畿大学付属病院等に勤務。2001年から2年間、スイスチューリッヒに在住し現地で第1子を出産、子育てサークルや家庭医受診などを体験。ワクチン格差や感染症対応の差を実感し、ワクチン・感染症に興味を持つ。帰国後、小野田市立病院勤務を経て、2007年くぼたこどもクリニックを開業。2017年、多施設共同でプロバイオティクスの臨床研究を開始。

13:00 ~ : 特別講演

以下の講演がそれぞれ専門医共通講習に認定されています。

必要な方には、講演終了後に参加認定証をお配りします。

小児呼吸器感染症について考える
― 私たちの研究から見えてきたことを中心に ―感染対策講習
演者
石和田稔彦 千葉大学真菌医学研究センター
座長
前原幸治 まえはら小児科   

千葉大学小児科では、気管支炎、肺炎に罹患した小児から積極的に喀痰を採取し、洗浄喀痰培養を行うことで起炎菌診断に努めてきた。この伝統的な方法を基に、呼吸器感染症の疫学研究を継続的に行うことにより、新しい事実が解明されてきている。一方、新しく開発された様々な検査方法を用いて呼吸器感染症研究を行うことにより、こちらからも新しい事実が解明されてきている。
本講演では、千葉大学小児科感染症グループの若手のメンバーが、呼吸器感染症について伝統的手法と新しい手法を用いて最近行っている研究をご紹介し、そこから見えてきた臨床的課題について、会場の皆様と情報交換したいと考えている。

<演者紹介>

石和田 稔彦(いしわだ なるひこ)

1990年 千葉大学医学部卒業以後、千葉県内の医療機関で小児感染症の研修
1999年4月~2001年9月 JICAガーナ感染症対策プロジェクトに参加
2006年10月千葉大学医学部附属病院 小児科 講師
2011年11月千葉大学医学部附属病院 感染症管理治療部 講師
2014年11月千葉大学真菌医学研究センター 感染症制御分野 准教授 

現在に至る

医療現場における患者・家族からの暴言・暴力への対応医療安全講習
演者
三木明子 筑波大学医学医療系精神保健看護学
座長
涌水理恵 筑波大学医学医療系小児保健看護学

医療現場における暴言・暴力は大きな問題です。病院では対策が講じられているところが多くなってきましたが、診療所での対応は不充分です。診療所で暴力に遭われたとき医師、スタッフ個人の負担が大きく、医療従事者が精神的に追い詰められてしまいます。
本講演では医療現場の暴力対策に長く関与されてきた、三木明子先生にご講演をお願いし、診療所で暴言・暴力に立ち向かう方途を示していただきます。

<演者紹介>

三木 明子(みき あきこ)

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(精神保健学・看護学分野)、博士(保健学)。現在、筑波大学医学医療系准教授。『院内暴力対策これだけは(メディカ出版)』『医療機関における暴力対策ハンドブック(中外医学社)』ほか。

14:30 ~ : ワークショップ・リーダー研修会

あらたな出会い・気づき・学びの場としてのワークショップ

演者 竹村洋典 三重大学家庭医療学講座 教授

15:30 ~ : 緊急講演

10万個の子宮

演者 村中璃子 医師・ジャーナリスト

座長 黒木春郎 医療法人社団嗣業の会外房こどもクリニック理事長

16:30 ~ : 閉会式

閉会の挨拶

齋藤匡 国保多古中央病院

大会事務局

外房こどもクリニック
〒299-4503 千葉県いすみ市岬町和泉1880-4

運営事務局

㈱日本旅行 ECP営業部
〒105-0001 東京都港区虎ノ門3-18-19 虎ノ門マリンビル11階
TEL:03-5402-6401 / FAX:03-3437-3944  e-mail:sagpj_28@nta.co.jp

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