学会設立30周年記念式典・記念シンポジウム
開催日時:2020年11月7日(土)15:00~17:10
学会創立30周年記念式典(15:00~16:10)
本学会は研究会から日本老年歯科医学会が創立され30周年をむかえます。振り返れば、認知度を高める草創期、社会との連携を模索した法人化を経て、今や、社会は大きく変化し、本学会のプレゼンスは超高齢社会における医療には欠かせないものとなりました。個々の医療職では歯科医師、歯科衛生士はもとより、医師、看護師とコメディカルである栄養士、作業療法士、言語聴覚士などの他にも介護の現場で日々奮闘されている、介護福祉士、精神保健福祉士などからも注目されています。そのような中で迎える30周年記念式典は、「温故知新」、過去を振り返り先人の血のにじむようなご尽力を再認識し、水口俊介理事長のもと、「健康長寿を支える老年歯科の誇りと決意」を宣言するものとなります。
式典の次第は、その趣旨に合うよう、厳かにかつ、本学会の30年を振り返るとともに、ともに盛り上げていただいている会員の皆さまの一端をビデオで共有したいと思っています。
みなさま、web上の参加にはなりますが、ご参加いたければ幸いです。
学会創立30周年記念シンポジウム(16:10~17:10)
「健康長寿を支える老年歯科の決意」
座長より
日本においては社会の高齢化はますます進行し高齢期の健康や仕事、生活、言い換えれば人生のあり方が真剣に議論されている。いうまでもなくわが国は健康長寿社会を実現しなければならないのであるが、この問題への本会の貢献は大きい、いや大きく貢献しなければならないところである。どの歯科関連の学会でも、その目的に高齢者対応があると考えられるが、学会名称に「老年歯科医学」をいただく本会はこれまでこの問題に正面から挑み奮闘してきた。単に診療時の高齢者への対応の問題だけでなく、認知症や誤嚥性肺炎、栄養管理、多職種連携、地域連携、病診連携、口腔機能管理、口腔衛生管理、認知症、終末期医療への貢献など高齢者医療に関連する歯科からのアプローチのすべてのことをそのフィールドに収め活動してきたのである。
学会設立30周年記念大会を構成するにあたり大会テーマを「健康長寿を支える老年歯科の誇りと決意」とさせていただいた。「誇り」については本会のこれまでの上記の事項に関しての活動を思い返していただけれればと思う。すべての会員が老年歯学に関しての使命感を持って立ち向かい業績を積み上げてきたのが「誇り」である。そしてこの記念シンポジウムでは、「決意」をお示ししたいと思う。ここでは本会の、いや世界の老年歯学の将来を担う4名の若手理事に登壇していただき、その得意分野をベースとして本会がこれからの30年において取り組むべき問題について解説し、その解決の方策などをお話しいただく。本会の「決意」を感じ取ってただければ幸いである。
- 座長:
- 水口 俊介(大会長・東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科老化制御学講座高齢者歯科学分野)
- 演者:
- 「摂食嚥下リハビリテーションの黎明から定着へ」
戸原 玄(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科老化制御学講座摂食嚥下リハビリテーション学分野)
「老年歯科の卒前教育の進む道」
上田 貴之(東京歯科大学老年歯科補綴学講座)
「私が考える老年歯科医学における人材育成」
松尾浩一郎(藤田医科大学医学部歯科・口腔外科学講座)
「これからの老年歯科医学について考える」
渡邊 裕(北海道大学大学院歯学研究院高齢者歯科学教室)
学会設立30周年記念祝賀会
学会設立30周年記念祝賀会につきましてはWEB開催となったことを踏まえ中止させていただくことといたしました。
すでに祝賀会参加申し込みを頂戴しました方々には、参加登録締切後ご返金させていただきます。(変更取消操作は不要です)