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大会長挨拶

このたび、2025年11月8日(土)、9日(日)に大阪市のオービックホールにて、第134回日本小児精神神経学会学術集会を開催させていただくこととなりました。

今回のメインテーマは『子どもの精神と心身を見守る―心身症、神経発達症、社会的養護、多様な 子どもの支援』と致しました。昨今の子どもを取り巻く話題は大変厳しいものがあります。少子化の進行にもかかわらず、不登校や児童虐待は右肩上がりに増加しており、有効な手立てが示されていないのが現状です。それに対し、子どもの心の健康を守る専門家の数は決して十分とは言えず、私たちは総力戦で子どもの心の問題に対峙する必要があります。そのような中で、日本小児精神神経学会と日本小児心身医学会という2つの専門学会が互いの強みを生かし、協力して局面を打開して欲しいという願いをメインテーマに込めました。神経発達症については、母子保健医療対策総合支援事業(令和5年度補正予算分)「1か月児及び5歳児健康診査」の取り組みが全国で進んでいます。5歳児健診の目的は、神経発達症ほか集団適応において課題がある子どもたちや子育てに困難感を持つ家庭を早期に発見し対応することであり、従来から本学会が取り組んでいる課題です。そして心身症、神経発達症の次に社会的養護を挙げました。実親のいる家庭とは異なる環境で育つ子どもたちについて、私たちの知らないことがたくさんあります。この学術集会を通じて知識を深め、地域で支援して頂きたいと願っています。さらに今回、一般演題に特別セッションとして「健康科学(Under25)」を設けました。文字通り25歳以下の高校生、大学生らによる演題の登録をお待ちしています。高校生・大学生の真摯な取り組みから、私たちが学ぶことは多いと思います。

さてオービックホールのある大阪市中央区界隈はかつて『船場』と呼ばれ、江戸時代「天下の台所」 と呼ばれた「大坂」の中心で、商都であるだけではなく文化の中心地でもありました。ホールの徒歩圏内に「適塾」、「少彦名神社(通称 神農さん)」、「大阪中央公会堂」、「浪花教会」、「大阪証券会議所」等その面影が残されています。私も船場の末裔で、永年間(1704-)から明治まで続いた老舗の場所はホールから徒歩数分です。文化を守ることは心の健康な育ちにつながると考えています。11月には大阪の冬の華「御堂筋イルミネーション」が点灯されます。会場で学び、親交を深め、ホールの外では大阪の街を楽しんで頂けますことを願っております。是非、11月の大阪にお運びください。

第134回日本小児精神神経学会
大会長  石﨑 優子

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