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第38回日本生物学的精神医学会、第59回日本神経化学会大会 合同年会優秀発表賞
第38回日本生物学的精神医学会、第59回日本神経化学会大会合同年会優秀発表賞は39名の方々に決定いたしました。
受賞者のうち、ホームページでの掲載に同意いただきました方々の演題名、所属、名前は以下の通りです。
プログラム
*合同シンポジウムは前半の1時間20分で演者から臨床の疑問、基礎の疑問を提出いただき、残る40分をパネル形成の議論とします。
第1日目 2016/9/8
1A-大会長企画 記憶・情動の分子基盤破綻と精神疾患
9:30~11:50 A会場
- 座長:
- 尾藤 晴彦(東京大院・医・神経生化)
内田 周作(山口大学医学部附属病院精神科神経科) - シンポジスト:
- 尾藤 晴彦「恐怖記憶を制御する活動依存的神経細胞集団」
喜田 聡「想起後の恐怖記憶制御のメカニズムとPTSD」
内田 周作「ストレス適応破綻からみたうつ病態における神経可塑性異常とその分子基盤」
林 朗子「光感受性シナプスプローブAS-PaRac1を用いた精神疾患モデルマウス解析」
1A-教育 神経化学会会員のための精神疾患教育講座
15:20~17:20 A会場
- 座長:
- 武田 雅俊(藍野大学学長)
- シンポジスト:
- 橋本 亮太「統合失調症の診断と病態」
加藤 忠史「気分障害の診断と病態」
尾崎 紀夫「自閉スペクトラム症の診断と病態」
1B-公募1 次世代シークエンサーを用いた最新の精神疾患の病態解明
13:10~15:10 B会場
- 座長:
- 尾崎 紀夫(名古屋大学大学院医学系研究科精神医学・親と子どもの心療学分野)
黒滝 直弘(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 精神神経科学) - シンポジスト:
- 黒滝 直弘
「The molecular analysis of psychiatric diseases based on common disease
- rare variant hypothesis」
沼田 周助「De novo single-nucleotide variants in sporadic schizophrenia」
江川 純
「Rare missense variations and risk of autism: whole-exome sequencing in affected sib-pair families.」
Aleksic Branko「Next-generation sequencing of candiate genes for schizophrenia and autism」
1B-公募2 神経線維の発達・可塑性・変性が解き明かす精神と神経系の生理と病理
15:20~17:20 B会場
- 座長:
- 大野 伸彦(生理学研究所 分子神経化学研究部門)
荒木 敏之(国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター) - シンポジスト:
- 山内 淳司「中枢有髄神経の形成を負に制御する分子Rab35と、その創薬標的としての可能性」
牧之段 学「髄鞘化による前頭前野機能発達と精神疾患」
宮田 信吾「精神疾患関連分子によるオリゴデンドロサイト発達制御」
大野 伸彦「髄鞘による軸索のオルガネラ動態制御とその破綻」
荒木 敏之「ユビキチンリガーゼZNRF1による神経細胞の形態形成制御」
1C-合同1 神経可塑性と精神疾患
13:10~15:10 C会場
- 座長:
- 星野 幹雄(国立精神神経医療研究センター)
中川 伸(北海道大学大学院医学研究科精神医学分野) - シンポジスト:
- 石川 保幸「Late associative memory --- from synapse to behavior」
田熊 一敞「発育期環境要因による神経精神疾患の発症制御」
中川 伸「神経可塑性からうつ病を考える」
橋本 隆紀「統合失調症の認知機能障害と大脳皮質パルブアルブミン陽性ニューロン」
1C-合同2 発症とは何か
15:20~17:20 C会場
- 座長:
- 大隅 典子(東北大学大学院医学系研究科)
西川 徹(医歯大院・精神行動) - シンポジスト:
- 那波 宏之「思春期以降に幻聴・妄想を発病するかもしれないモデル動物」
鍋島 俊隆「環境要因はエピジェネティク調節を介して精神疾患表現型を修飾する」
渡辺 義文「うつ病の発病脆弱性の分子機構を考える」
西川 徹「統合失調症発症の分子メカニズムをめぐって」
1D-企画1 脳イメージング:マクロからミクロまで、動物モデルから臨床応用への道
第2 回日本神経化学会優秀賞受賞者企画シンポジウム
13:10~15:10 D会場
- 座長:
- 橋本 亮太(大阪大院・連合小児発達学・子どものこころ)
橋本 均(大阪大学大学院薬学研究科) - シンポジスト:
- 田中 謙二「ミクロスコピックからメゾスコピックのカルシウムイメージング・計測」
橋本 均「全脳イメージングによる脳機能・疾患機序の解析」
福永 雅喜「MRIによる脳画像研究 - トランスレーショナル研究への応用と実際 -」
根本 清貴「精神科臨床における脳MRI構造画像:診断応用への可能性と技術的な課題」
1D-企画2 白質高信号の意味を解く
15:20~17:20 D会場
- 座長:
- 三國 雅彦(北海道大学大学院医学研究科精神医学分野、函館渡辺病院)
石崎 泰樹(群馬大学大学院医学系研究科分子細胞生物学分野) - シンポジスト:
- 平井 俊範「放射線学的にみた中高年の白質T2高信号を呈する神経・精神疾患」
池田 研二「白質高信号の神経病理」
浅見 剛
「うつ病における白質構造変化について
~MRI-T2強調画像における白質高信号とDiffusion tensor imageとの関連~」
石崎 泰樹「大脳白質梗塞治療法開発の試みー血管内皮細胞を利用してー」
1E-公募 食物由来物質による情動脳機能のコントロール
13:10~15:10 E会場
- 座長:
- 大日向 耕作(京都大学大学院農学研究科食品生物科学専攻食品健康科学)
関口 正幸(国立精神・神経医療研究センター神経研究所疾病研究第四部) - シンポジスト:
- 大日向 耕作「経口投与で有効な食品由来の情動調節ペプチドと腸-脳連関」
関口 正幸「不飽和脂肪酸バランスによる条件性恐怖記憶のコントロール」
西 大輔「妊婦のうつ症状に対するオメガ3系脂肪酸の可能性」
八十島 安伸「甘味呈味物摂取への希求と渇望に関わる脳メカニズム」
第2日目 2016/9/9
2A-教育 生物学的精神医学会会員のための神経化学教育講座
10:00~12:00 A会場
- 座長:
- 和田 圭司(国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター)
- シンポジスト:
- 工藤 佳久「アストロサイトの構造と機能」
池中 一裕「脳白質異常と精神疾患」
佐栁 友規「脳内ミクログリアの機能」
2A-JSN/JNSS 多臓器円環を駆動する神経ダイナミズム
14:00~16:00 A会場
- 座長:
- 和田 圭司(国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター)
入来 篤史(理化学研究所 脳科学総合研究センター) - シンポジスト:
- 入來 篤史「『多臓器円環のダイナミクス』による『人間生物学』の創成」
片桐 秀樹
「臓器間神経ネットワークによる個体レベルでの糖・エネルギー・脂質代謝制御機構」
高橋 淑子「もう一つの神経形成:Secondary Neurulation」
和田 圭司「「多臓器円環研究」の哲学と神経疾患」
2B-公募 小児期愛着形成障害に起因する発達障がいのシナプス分子病態と治療
14:00~16:00 B会場
- 座長:
- 福永 浩司(東北大学大学院薬学研究科)
友田明美(福井大学子どものこころの発達研究センター) - シンポジスト:
- 友田 明美
「Neural basis of reactive attachment disorder: A functional and volumetric MRI study」
上江洲 章吉「WAVE1は脆弱X症候群の認知機能障害に関与する」
福永 浩司「PTSD-like behavior in FABP3 null mice and its improvement by melatonin agonist」
Feng Han
「Disturbance of intracellular MTNR1A trafficking participates in autism spectrum disorders」
2C-企画 脳とこころのエピジェネティクス制御
14:00~16:00 C会場
- 座長:
- 鈴木 孝禎(京都府立医科大学)
内田 周作(山口大学医学部附属病院精神科神経科) - シンポジスト:
- 平野 恭敬「記憶を司るエピジェネティック制御」
吉崎 嘉一
「Paternal aging induces differential DNA methylation in sperm: possible transgenerational effects on gene expression and behavior」
淵上 学「うつ病治療におけるヒストンアセチル化-既存抗うつ薬とHDAC阻害薬に関して-」
鈴木 孝禎「エピジェネティクス制御因子阻害剤の創製とその応用」
2D-合同 細胞死を巡って、基礎から臨床まで
14:00~16:00 D会場
- 座長:
- 永井 義隆(大阪大学大学院医学系研究科 神経難病認知症探索治療学)
- シンポジスト:
- 垣塚 彰「ATP制御による難治性疾患の予防・治療戦略」
古田 晶子「神経疾患におけるアストロサイトの変化と細胞死」
倉知 正佳「統合失調症におけるアポトーシスと抗精神病薬」
山形 弘隆「うつ病と神経細胞死」
第3日目 2016/9/10
3A-日本神経化学会理事会企画 脳神経疾患におけるRNAメタボリズムの異常
10:30~12:30 A会場
- 座長:
- 岡野 ジェイムス洋尚(慈恵医大・再生医学研究部)
飯島 崇利(東海大・創造機構) - シンポジスト:
- 大野 欽司「神経筋疾患におけるスプライシングシス因子の破綻とRNA結合タンパクの異常」
岡野 ジェイムス洋尚「RNA結合タンパク質HuC依存的軸索輸送機構と軸索変性との関連」
飯島 崇利「神経系におけるスプライス多様性制御の破綻と神経発達障害」
小野寺 理「筋萎縮性側索硬化症に於けるRNA代謝異常仮説の検証 その始まりと終わり」
3B-公募1 Gliopsychiatry研究の最前線と未来
10:30~12:30 B会場
- 座長:
- 小泉 修一(山梨大学大学院総合研究部医学域薬理学)
加藤 隆弘
(九州大学大学院 医学研究院 精神病態医学分野・九州大学 先端融合医療レドックスナビ研究拠点) - シンポジスト:
- 田中 謙二「遺伝子改変を駆使したGliopsychiatry研究」
小泉 修一「Gliopsychiatry研究;抗うつ薬の作用標的としてのグリア細胞」
竹林 実
「グリアから謎解く精神疾患のトランスレーショナル研究 ~気分障害とアストロサイトの観点から~」
加藤 隆弘「サイコグリア研究ーミクログリアに着目した橋渡し研究アプローチ」
3B-公募2 基礎研究で活躍する精神科医の魂はいずこに宿るか?
13:40~15:40 B会場
- 座長:
- 鬼塚 俊明(九州大学精神科神経科)
橋本 亮太(大阪大院・連合小児発達学・子どものこころ) - シンポジスト:
- 田中 謙二「臨床教室に所属することで気付かされた研究医のミッション」
柳下 祥「モノアミン作用の機能的理解を起点とした基礎から臨床研究への発展の道筋」
菅谷 佑樹「神経回路の機能解析を通じた病態解明–in vivo recordingの魅力」
林(高木) 朗子
「シナプスパソロジーに着目した新規創薬標的の探索~イメージング魂に火をつけろ~」
黒田 啓介
「精神疾患の分子メカニズム解明への挑戦
~ドーパミンの細胞内シグナル伝達機構解析について~」
上野 太郎「ショウジョウバエを用いた精神疾患の基礎研究」
疋田 貴俊「神経回路から精神疾患病態へ」
武井 陽介「精神医学と形態学」
久保 健一郎「神経発達の生物学的な理解を進める必要性について」
高田 篤「ゲノム研究でdisorderをdiseaseにする試み」
3C-企画1 こころの健康と破綻を生み出す脳と環境の相互作用
10:30~12:30 C会場
- 座長:
- 古屋敷 智之(神戸大学大学院医学研究科 薬理学分野)
内田 周作(山口大学医学部附属病院精神科神経科) - シンポジスト:
- 古屋敷 智之「ストレス・レジリエンスとその破綻のメカニズム」
相澤 秀紀「ストレス感受性におけるモノアミン制御経路の役割」
菊水 健史「幼少期ストレス負荷による情動行動の変化」
尾上 浩隆
「Application of noninvasive molecular imaging technique by PET in non-human primates for understanding the serotonergic and dopaminergic involvements in social and cognitive behaviors」
岡田 剛「うつ病の脳機能における遺伝子-環境相互作用」
3D-合同 精神神経疾患と興奮性アミノ酸受容体
10:30~12:30 D会場
- 座長:
- 橋本 謙二(千葉大学社会精神保健教育研究センタ-・病態解析研究部門)
茶木 茂之(大正製薬(株)研究本部) - シンポジスト:
- 田中 光一「グリア型グルタミン酸トランスポーター機能障害と精神疾患」
木下 専
「グルタミン酸輸送体の足場となり、クリアランスを促進するシナプス周囲グリア突起内の蛋白質複合体」
平野 羊嗣「統合失調症のガンマ帯域神経活動異常」
佐々木 剛
「思春期の心的外傷後ストレス障害(PTSD)患者を対象にしたイフェンプロジル酒石酸塩の有効性を検討するためのプラセボ対照二重盲検比較試験」
3C-企画2 精神疾患理解におけるモデル動物の有用性
13:40~15:40 C会場
- 座長:
- 田村 英紀(星薬科大学先端生命科学研究センター)
- シンポジスト:
- 宮川 剛
「精神疾患理解におけるモデルマウスの有用性-脳内中間表現型を介したトランスレーショナル研究戦略-」
佐々木 えりか「マーモセットを用いた精神疾患研究モデルの確立の可能性」
岸 憲幸「モデル動物を用いたレット症候群の病態解析」
一戸 紀孝「精神疾患を考える上でマーモセットモデルは有用か」
3D-公募 うつ病の脳メカニズムはどこまで解ったかー最新脳画像研究からー
13:40~15:40 D会場
- 座長:
- 三國 雅彦(北海道大学大学院医学研究科精神医学分野、函館渡辺病院)
松尾 幸治(山口大学大学院医学系研究科高次脳機能病態学分野) - シンポジスト:
- 松尾 幸治「うつ病・双極性障害の構造MRI研究の到達点」
岡田 剛「fMRIを用いたうつ病研究の現状と今後の展望」
里村 善弘「うつ病についての脳画像や血液の簡便なバイオマーカーが反映する病態」
山田 真希子「うつ病症候に関わる脳機能ネットワークと神経伝達」
3E-JSN/ISN ニューロン新生:脳の発達・修復における役割
Neurogenesis and its role in brain development and repair
13:40~15:40 E会場
- 座長:
- 澤本 和延(名古屋市立大学大学院医学研究科再生医学分野)
久永 眞市(首都大学東京 生命科学) - シンポジスト:
- 澤本 和延「Migration of new neurons for maintenance and repair of adult brain」
Konstantin Khodosevich
「Conserved serotonergic projections govern postnatal neuroblast migration in vertebrates」
大島 登志男「Zebrafish as a model of analysis of regulatory mechanism of adult neurogenesis」
近藤 誠
「Exercise-induced hippocampal neurogenesis and antidepressant effects:
Essential role of the 5-HT3 receptor」
Amanda Sierra
「Remodeling the adult hippocampal neurogenic niche:
coupling between newborn cell apoptosis and microglial phagocytosis」